東京大学史料編纂所

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研究種目名 基盤研究(A)
研究課題名 原史料メタ情報の生成・管理体系の確立および歴史知識情報との融合による研究高度化(15H01722)
研究期間 2015 ~ 2018年度
研究代表者 山家 浩樹
研究目的 本研究は、原史料から得られる多様なメタデータにつき、生成から管理・運用、公開に至るスキームを確立し、汎用的な管理システムを設計・構築することを目的とする。そのうえで既存の歴史情報システムとの融合を通じて、歴史研究環境のさらなる高度化を目指す。
この研究目的を具現化するため、①物理的情報をはじめとした原史料そのものから得られる情報を客観的に生成して汎用性の高いデータとするとともに、レポジトリを整備する。②原史料に付随する所蔵・伝来情報を抽出して整序するとともに、構造化された汎用データへと転換するツールを構築する。③これら成果を包含する史料メタデータ管理システムを構築し、既存の歴史知識情報との融合を図る。これら三点を重点目標として推進することを目指す。
研究実績の概要
  • 2018年度
  • 2017年度
  • 2016年度
  • 2015年度
【2018年度】
 初年度より継続してきた三つの研究ユニットの実践を深めるとともに、最終年度の総括としてとりまとめを行った。
①原史料情報の生成と管理スキームの確立研究においては、前年度に続き古文書・古記録の紙質情報を集約するとともに、ガラス乾板の調査・データ収集に努めた。特に劣化の著しい乾板二五〇点余を対象に調査・保全を進め、コンディション情報を蓄積した。この劣化乾板をめぐっては、有識者を招いて検討を行い、その成果を「東京大学史料編纂所附属画像史料解析センター通信」八四号に小特集として発表した。加えて調査過程で作成した乾板の画像データ約七五〇〇件につき、史料編纂所図書室にて一般閲覧に供する体制を整えた。なお本研究では、史料デジタル撮影技法とデータ管理の高度化にもとりくんできたが、その成果は埼玉県地域史料保存活用連絡協議会の研修会(二〇一八年七月)にて同県内の専門家に向けて発信した次第である。
  ②原史料所蔵・伝来情報の検出・整序と利用・公開スキームの確立研究においては、前年度に続き、史料編纂所の史料収集記録である「往復」(全四三〇冊余、明治二三~昭和二六年)の調査・撮影を進め、全て完了に至った。記載情報のデータ化は、その内容量の膨大さからまだ半ばに止まっており、公開体制の整備を含め、継続的な取り組みが不可避となっている。平行して、戦前期に長らく史料編纂所長を務めた辻善之助の日記類(姫路文学館所蔵)についても調査・撮影を実施し、上記「往復」との照合を可能にする環境整備を進めた。
③史料メタデータ管理システムの確立と既存歴史知識情報との融合研究においては、本研究で構築した「史料情報統合管理システム」へのデータ登録を本格化し、史料編纂所が擁する国宝『島津家文書』・重要文化財『中院一品記』等の修理関連データを収載した。併せて他データベースとの連携についても調整を進めた。
備考