東京大学史料編纂所

HOME > 編纂・研究・公開 > 共同研究 > 前近代東アジアにおける日本関係史料の研究

研究種目名 基盤研究(A)
研究課題名 前近代東アジアにおける日本関係史料の研究 (15202017)
研究期間 2003年度~2006年度
研究代表者 保谷徹
研究目的 本研究の目的は、これまで未着手ないし不十分であった前近代東アジアにおける日本関係史科の系統的・組織的な調査と収集を行うことによって、日本史研究の新たな素材 (研究資源) を発掘し、東アジアに所在する日本史史料の全体構造の解明に見通しをつけることにある。本研究における具体的な調査対象は、ロシアおよびロシアを含む北東アジア、中国、朝鮮、東南アジ ア地域等であり、必要に応じて西欧・南欧の旧宗主国も調査する。ここでは、何らかの理由で海外に所蔵される日本語史料も含まれるが、基本的には現地の同家、組織、人物によって作成された外国語史料を想定している。調査・収集の対象は、古代から近代初頭 (一人七〇年代) にいたる時期の史料および史料情報・目録情報であり、日本についてふれた著作や記録、編纂物など の二次的な史料、絵画史料や古写真などの画像史料等にも幅広く目配りする。収集した史料や史料・日録情報は整理・分析され、その史料学的検討の結果は随時公開される。また、日本関係史料に関する各国の日本学研究者や史料研究機閲との連携・学術交流を推進することは本研究遂行上の必要条件である。
研究実績の概要

  • 2006年度
  • 2005年度
  •             
  • 2004年度
  •             
  • 2003年度
本研究の目的は、前近代東アジアにおける日本関係史料の系統的・組織的な調査と収集を行ない、東アジア各地等に所在する日本史史料の全体構造に見通しをつけることにある。今年度の活動は以下の通りである。
1、海外出張調査:(1)サンクトペテルブルグ市(ロシア連邦)に出張し、ロシア国立海軍文書館・同歴史文書館・同科学アカデミー東洋学研究所等の日本関係史料を調査、作成を依頼した目録および複製史料を受理・収集した。(2)大韓民国国史編纂委員会(果川市)に出張し、対馬宗家文書および朝鮮総督府修史関係史料の閲覧調査をおこなった。(3)北京市の中国第一歴史档案館へ出張し、日本関係档案の共同プロジェクトについて協議し、撮影と目録作成に関する具体的な準備を行った。
2、史料および史料情報の収集・整理・翻訳:(1)在ロシア日本関係史料の目録作成事業をすすめ、新たに「ロシア国立科学アカデミー所蔵日本関係史料目録」、「初代箱館領事ゴシケヴィッチ関係史料目録」、「ロシア国立海軍文書館所蔵日本関係史料目録(追加・補遺)」を作成した。(2)収集したロシア史料の翻刻と翻訳を行い、ロシア歴史文書館所蔵の日本関係史料解説目録は約2分の1の翻訳が進んだ。(3)中国第一歴史档案館が所蔵する日本関係清朝档案のうち、軍機処録副2367件4939カットのデジタル撮影および目録化を行い、そのデータを収集した。(4)インドネシア国立文書館所蔵日本関係史料調査のための日本商館文書からの索引目録作成をおこなった。
3、研究発表・国際研究集会:(1)中国第一歴史档案館から邢永福館長以下の研究者を招聘し、「日本関係清代档案をめぐる国際研究集会」を開催した(7月25日)。(2)日本学士院の協力を得、「日露関係史料をめぐる国際研究集会」を開催した(12月11日)。今年度はロシア科学アカデミー東洋学研究所ポポワ所長を招聘し、同研究所との共同研究の協議も行った。(3)年度末に総括研究集会を行い、本研究の成果と残された課題について報告をおこなった(3月12日)。
4、報告集の作成:これまでの活動成果を研究成果報告書(A4版・1197頁)にとりまとめた。
備考