[画 像]

#22(原本3−6
 二二 島津忠治書状
其のちハ申うけたまわらす候、御ゆかしくこそ候へ、まつまついよいよ
たのミ申へきために、ひろいかきにて申候、さてもさつまこほり、すてに
やふれ候つるところに、それのはからひによりしつまり候事、くれくれ
かしこまり入候、なををもつて、こゝもとゆミやになり候ハぬやうに、く
にをしつめたく候、しかれハなにことも申たむし、たのミ申へきよりほか
へちにも候ハす候、恐〃謹言、
   十一月廿四日        忠治(花押)
   渋谷殿
   渋谷殿  忠治」