[画 像]

#199(原本15−2
 一九九 今川了俊貞世自筆書状(切紙)
      」
   手原禅門御参事、目出候目出候、設楽注進時可遣状候、目出候、
 此御一揆事ハ中〃両嶋津等ふるまひもよく成候ぬと存候間、かたかた
ニ付て可然候、此事ハ京都ニも申入へく候間、ハヽかり存ましく候、仍
大隅薩广人〃の中ニも此よしを状を一通つかハし候、面〃ニ御ちかつ
きの方〃ニ仰候てしかるへく候、両国の人〃の力をかり候て、今まても
守護人不候つる間無勿躰候、守護人不候ハすハ、又おのつからめ
んめんの御事も可為御本望候歟間、如此申にて候、御心え候へく候、
一天草郡人〃一揆事ハ今ハ無益存候、とても伊与守同道ニて候間、中〃
ニ他国の人〃ニ仰候ハん事無益候、これハ可御心安候、恐〃謹言、
   六月五日    了俊(花押)
    渋谷人〃御中
    和泉人〃御中
    しふや御かたかた御中
     いつみの人〃  御中
     面〃御中    了俊」