[画 像]
#148(原本12−5)
一四八 名和慈冬書状(切紙)
「 」
委細者、此僧可被申候間留候、尚〃、両人の御中へ状の事、同事に申て
候、
御申事、中村殿と相共に連〃申候て、京都へ委細の御吹挙めいめいに調
進候、探題よりの御書とりそへて進之候、三か国御勢遣、急〃沙汰ある
へきよし仰候、いかにいかに御悦喜候すらんと令存候、下村殿・江河殿へ
も状を進したく候へ共、同事にて候ほとに不進候、御心得あるへく候、
御悦入候、尚〃御勢遣の事、急束なるへく候、御心へのために令申候、
又中村殿御中さまの事、いかゝと被存候事、御類の事にて候へ共、あり
かたく存候、御心へのために申入候、諸事重〃申候へく候、恐〃謹言、
八月九日 慈冬(花押)
渋谷清式五郎殿
「渋谷清式五郎殿 慈冬」