28.地蔵院聖教の調査・撮影

二〇一八年一一月二七日から一二月一日まで、巨鼇山地蔵院萩原寺(香川県観音寺市大野原町萩原)に出張し、同寺所蔵地蔵院聖教について調査およびデジタル撮影をおこなった。本調査は、一九八八年度より継続しており、第三八回にあたる。
 今回は、二〇一四年度に新たに経蔵内から見出した聖教のうち九五点について調書を採取し、同じく二〇一四・一五両年度に新たに経蔵内から見出した聖教のうち三九三点についてデジタルカメラによる撮影をおこなった(約七五〇〇齣)。
 なお、今回の調査には、本所元教員厚谷和雄氏、香川県立ミュージアム主任専門学芸員渋谷啓一氏、香川大学教育学部准教授守田逸人氏にもご参加いただいた。貴重な所蔵史料の調査を許可された萩原寺住職秋山行徳氏に謝意を表する。
(井上聡・遠藤珠紀・小瀬玄士・末柄豊・畑山周平・山口英男)

『東京大学史料編纂所報』第54号