東京大学史料編纂所

22 春日大社所蔵史料の調査

 二〇一八年九月一〇~一二日、春日大社に出張し、春日大社所蔵史料を調査・撮影した。毎度のことながら松村和歌子氏・渡辺亜祐香氏にはお世話になった。記して謝意を表す。本出張は主に科研費基盤A「日本中近世寺社〈記録〉論の構築―日本の日記文化の多様性の探究とその研究資源化―」(研究代表者・遠藤基郎)による。以下、デジタル撮影した史料の目録を掲げる(頁は『春日神社記録目録』)。神事日記の書誌については、明治五年以前の全体の目録を作成中で、そちらに譲る。また「春日神社文書(未成巻)」(『春日神社文書』六一四~一二六五号)のうち、法量等の確認を行った
【祭典】
(祭一〇)春日祭祭器具控 目録二二頁
※一冊。二七・五×一九・八。厚紙表紙「明治廿年三月五日写/春日祭々器具控/附御棚御供等色目/春日神社」。扉同上に朱方印「春日神社社務所印」。白描図あり。「明治十九年三月一日/奉行 掌典補/所長 主殿属/春日祭神饌及式上調度品別紙/取調候間、右ニ而可然哉、相調候也」。神饌設方ノ図・蓋葉盤、春日祭贖物人物像正図。以上扉共紙五丁。料紙が変り、神饌盛り付け・器具などの図、後見返し共紙五丁。末尾に二丁追加、「明治卅三年再興若宮御旅所染御供書(丸印:大東)」、盛り方の図・書き上げ。(祭一一)御改正前神官勤仕之事 目録二二頁
※一冊。二七・七×一九・五。表紙共紙四〇丁。表紙「御改正前神官勤仕之事/社醸酒器物調之事/神器類図面寸法之事」、朱方印「春日神社之印」あり。三種を合綴。一オ、朱書『第四条』、「旧社司方/御改正前職役勤方手配之事」。一五オ、朱書『第四条』、「〈旧〉新神司・〈旧〉新神司方」、十七オ、朱書『第四条』、「神人方勤方」。一九オ、社醸酒器物縮図、白描図あり。二五オ識語「右之通御座候、以上、/〈庚午〉(明治三年カ)九月 酒殿菅根/丸山貴脩」。二六オより、神器等図、一部彩色、末尾識語「春日座番匠/十六人之内/宇大夫/亀大夫より/上ル」。後ろ表紙見返し奥書「右大正五年七月、千鳥家ノ古書ニ依リ/謄写ス、 春日神社々務所(朱方印:官幣大社春日神社社務所印)」。
【造営】
(造三)春日社神宝并神供具之図 目録三六頁
※一帖。四二・八×四〇・二。一一折。表紙茜色に桜枝刷文様、縹色貼題箋「春日社神宝并神供具之図」。見返し朱書『春第四十五号』「春日神社(朱方印:官幣大社春日神社社務所印)」。以下の彩色図。瓶子・高坏・丸盆・諸神盤・散米盆・四足〈朝夕神供台〉・八足〈三旬神供之台〉・八足敷絹・神前翠簾・社内半畳茵・同四方壁代・社内錦蓋・同胡床子・胡床子掛絹・社内唐櫛笥〈箱之内錦張〉・唐櫛笥掛子〈手拭〉・社内八花形神鏡家〈内絹張〉・八花形神鏡〈掛帯二筋〉・神鏡台・太刀・鉾・弓矢〈右三品、二季祭礼従宝蔵出五社江奉献〉。識語「春日社権神主/従三位大中臣時令/(欠損アリ)」。マイクロ撮影済、写真帳六五冊、『所報』二一号八五頁。
【日記】
(日一二七)寛永十五年戊寅正月以来御神事雑記(祐長) 目録七八頁
(日一二八)寛永十八年辛巳正月以来御神事雑記(祐長)
(日一二九)寛永廿年癸未正月以来御神事等雑々記(祐長)
(日一三〇)寛永二十一甲申暦正月以来御神事日並雑記(祐長)
(日一三一)正保三年丙戌正月吉日・同四年丁亥正月已来記雑々記(祐長)
(日一三二)慶安第三庚寅御神事記(延相)
(日一三三)慶安第四辛卯移殿御神事記(延相)
(日一三四)承応第二癸巳御神事記(延相)
(日一三五)承応三・四年御神事等雑記
(日一三六)承応第三年甲午御神事記(延相)
(日一三七)承応四年見聞残留(訓円)
(日一三八)明暦二年丙申日記(延相)
(日一三九)旧記抜書(明暦二年師光)
(日一四〇)明暦三年丁酉日記(延相) 目録七九頁
(日一四一―甲)加任預延知卿記抜書(明暦二年)
(日一四一―乙)加任預延知卿記抜書(明暦三年~万治二年)
(日一四二)前正預延知卿之記抜書(明暦二年~万治四年)
*(日一四三)昨年度撮影
(日一四四)加任預延知卿記抜書(明暦二年~万治四年)
(日一四五)明暦四年戊戌日記(延相)
*(日一四六)万治二年加任預延知卿記抜書(所在不明)
(日一四七)万治二年年中塵記(訓円)
(日一四八)寛文三年癸卯日記(延相)
(日一四九)寛文四年甲辰御神事記(延相)
(日一五〇)寛文六年之記(師暢)
(日一五一)旧記抜書(寛文六年師暢他)(祐寛)
(日一五二)旧記抜書(寛文八年師暢他)(祐智)
(日一五三)旧記抜書(寛文八~十一年)
(日一五四)中臣方社司預職雑事記抜書写
(日一五五)寛文十三年中臣方社司預職雑事記 目録八〇頁
*(日一五六)次年度以降撮影予定
(日一五七)甲寅延宝二年愚記(延相)
(日一五八)延宝三年乙卯日記(延相)
(日一五九)延宝四年丙申日記(延相)
(日一六〇)延宝五年巳丁日記(延相)
(日一六一)延宝六歳戊午愚記(延相)
(日一六二)延宝六年五月記
(日一六三)延宝九年延相記
(日一六四)天和三年御神事之記(祐用)
*(日一六五)次年度以降撮影予定
(日一六六)元禄四年辛未日記(延相)
(日一六七)元禄五年壬申日記(延相)
(日一六八)元禄六年癸酉日記(延相)
(日一六九)元禄七年申戌日記(延相)
(日一七〇)元禄七年延相記 目録八一頁
(日一七一)元禄八年乙亥日記(延相)
(日一七二)元禄九年丙子日記(延相)
*(日一七三)次年度以降撮影予定
(日一七四)元禄十年丁酉日記(延相)
(日一七五)元禄十一年庚寅日記(延相)
(遠藤基郎・林晃弘・藤原重雄)


『東京大学史料編纂所報』第54号