東京大学史料編纂所

52.ハワイ所在日本関係史料の調査・撮影

二〇一六年一月一八日から二三日にかけて、米国ハワイ州立文書館(ホノルル市)に出張し、日本関係史料の撮影調査を実施した。参加者は、原山浩介・秋山かおり(以上、国立歴史民俗博物館)、保谷徹・佐藤雄介(以上、史料編纂所)、若山太良・藤方博之・曺承美・下田桃子・水上たかね・澤井勇海・福本啓介・崎島達矢・菊池智博(以上、保谷ゼミ)である。
 ハワイ王国(およびハワイ共和国)政府文書のうち、一八七一年日本・ハワイ条約、一八八五年日本・ハワイ渡航(移民)条約などの条約・国書の原本類をはじめ、ハワイ外務省史料・内務省移民関係史料などを、二台のデジタルカメラを使用して約七〇〇〇コマ撮影した。
 今回撮影した外務省等史料(Foreign Office & Executive, 1790-1900)の内訳は、対日条約関係(Treaties Japan, 1866-1889)、ハワイ駐在日本外交官関係(Foreign Officials in Hawaii, Japan, 1869-1900)、日本(江戸・東京)駐在ハワイ外交官関係(Hawaiian Officials Abroad, Japan, 1862-1898)、同神奈川・横浜駐在(1866-1900)、同神戸駐在(1883-1897)、同長崎駐在(1873-1897)などに加え、外務省往復書簡の写(手書き・タイプ)などが含まれる。また、内務省史料(Department of Interior, 1845-1900)のうち、日本移民関係(1868-1900)、とくに駐日公使をつとめたロバート・アーウィン書簡(1884-1894)、パスポート申請(1886-1899)などが主な内容である。
 このほか、現地新聞マイクロフィルムから日本関係記事一〇八件を収集した。上記の画像データは、簡易目録を付してHI-CAT Plus で公開される予定である。
 今回の撮影調査では、撮影機材も日本から持ち込み、二台のカメラをフルに使用して休みなく撮影した。協力いただいた院生のみなさんに感謝したい。なお、その間のわずかな空き時間を用い、イオラニ宮殿、アリゾナ記念館、ビショップ博物館、マキキ日本人墓地、ハワイ本願寺別院、ハワイ出雲大社、米国陸軍博物館などの調査・見学をおこなった。
(保谷 徹・佐藤雄介)


『東京大学史料編纂所報』第51号