東京大学史料編纂所

45.地蔵院聖教の調査・撮影

二〇一五年一一月二六日から一二月一日まで、巨鼇山地蔵院萩原寺(香川県観音寺市大野原町萩原)に出張し、同寺所蔵地蔵院聖教について調査およびデジタル撮影をおこなった。本調査は、一九八八年度より継続しており、本年度は第三五回目にあたる。
 本年度は、経蔵内の近世版本のうちに紛れた聖教類の探索を行い、その整理をおこなうとともに、昨年度探索して整理を施した安土桃山時代以前の聖教六八点について調書を採取した。あわせて、上記六八点、および江戸時代中後期の聖教のうち六〇九点についてデジタル撮影をおこなった。なお、これまでの本調査による成果にもとづき、二〇一六年三月に『萩原寺所蔵地蔵院聖教撮影目録』(A四判二二一頁)を刊行し、安土桃山時代以前の聖教について全容の提示を果たし、さらに二〇一六年度には、史料編纂所図書室において撮影画像の公開を開始するに至った。貴重な所蔵史料の調査を許可された萩原寺住職秋山行徳氏に謝意を表するものである。
   ( 厚谷和雄・井上 聡・遠藤珠紀・川本慎自・末柄 豊・堀川康史・山口英男)


『東京大学史料編纂所報』第51号