東京大学史料編纂所

44.徳島県地域金石文調査

 一五年一〇月一三日より一五日まで、徳島県吉野川市および石井町に出張し、金石文(板碑)史料の調査・拓本採取を行った。本調査は、画像史料解析センタープロジェクト「金石文拓本史料の整理と公開」プロジェクトの一環として、昨年度に続き、徳島県下の主要な金石文拓本サンプル採集を行ったものである。本年採取した拓本は左記の通りである。なお、本調査には画像史料解析センター非常勤職員太田まり子および同共同研究員伊藤宏之が同行した。また、本調査の実施に際しては、特に竹條教悟氏にご協力いただいた。記して感謝したい。また、徳島県下板碑調査については今回をもっていったん終了する。
一、吉野川市川島町蓮光寺
バン                   文永九年正月十二日
名号                    康永三年二月時正
名号                        康永三年
キリーク・サ・サクカ          貞治四年三月二十一日
キリーク・サ・サク
一、石井町遠藤家西
バン・バク・キリーク            嘉元三年二月時正中
バン・ウン・タラーク・キリーク・アク
一、石井町おあんさま
線刻画像
一、石井町矢負橋
キリーク・サ・サク                弘安元年八月
一、石井町地福寺
キリーク・サ・サク           応安四年十一月二十四日
名号
一、石井町高橋家
キリーク・サ・サク           応永三年十一月二十九日
キリーク・サ・サク              応永十七年八月日
一、石井町性福寺
五輪五大種子               応永二年九月十二日
五輪五大種子                    応永七年
キリーク・サ・サク
キリーク・サ・サク
一、石井町地勝寺
名号                  応安六年九月二十五日
一、石井町桜間神社
   阿弥陀如来一尊線刻画像
(菊地大樹)


『東京大学史料編纂所報』第51号