9.永青文庫所蔵細川家文書の調査・撮影

二〇一四年五月二六日、公益財団法人永青文庫(東京都文京区目白台一─一─一)に出張し、同文庫所蔵細川家文書のうち、熊本大学附属図書館寄託分以外の文書について、デジタルカメラによる撮影および料紙紙質調査をおこなった。
 調査したのは、熊本大学附属永青文庫研究センター編『永青文庫叢書 細川家文書中世編』(吉川弘文館)に収められた文書のうちの六点(四〇号・四一号・四五号・四六号・七七号・七八号)である。
 調査は永青文庫・熊本県立美術館との合同でおこなった。科学研究費基盤研究(B)「中世における合戦をめぐる総合的研究─長篠の戦いを中心に─」・史料編纂所共同研究(特定共同研究複合史料領域)「関連史料の収集による長篠合戦の立体的復元」・史料編纂所附属画像史料解析センター「長篠合戦図屏風プロジェクト」によるものである。
 調査にあたり所蔵史料の閲覧・撮影のご許可をいただいた永青文庫、および同文庫学芸員三宅秀和氏、調査に参加され、特段のご協力をいただいた熊本県立美術館学芸員山田貴司氏(特定共同研究共同研究員)に厚く御礼申し上げたい。

(遠藤珠紀・金子 拓・黒嶋 敏・須田牧子・高島晶彦・山口悟史)

『東京大学史料編纂所報』第50号