49.永青文庫所蔵細川家文書の調査・撮影

二〇一四年二月一八日から二〇日にかけ、熊本大学附属図書館に出張し、
公益財団法人永青文庫所蔵細川家文書のうち現在熊本大学附属図書館に寄託
されている織田信長文書を中心とした文書について、デジタルカメラによる
撮影および料紙紙質調査をおこなった。
調査したのは、熊本大学附属永青文庫研究センター編『永青文庫叢書 細
川家文書中世編』(吉川弘文館)に収められた織田信長文書のうちの五七点
である。
調査は永青文庫・熊本県立美術館との合同でおこなった。科学研究費基盤
研究🄑「中世における合戦をめぐる総合的研究─長篠の戦いを中心に─」・
史料編纂所共同研究(特定共同研究複合史料領域)「関連史料の収集による
長篠合戦の立体的復元」・史料編纂所附属画像史料解析センター「長篠合戦
図屏風プロジェクト」によるものである。
所蔵史料の調査・撮影のご許可をいただいた永青文庫、および同文庫学芸
員三宅秀和氏、調査について特段のご協力をいただいた熊本県立美術館学芸
員山田貴司・宮川聖子氏、撮影にあたり種々ご高配を賜わった熊本大学附属
図書館、および同大附属永青文庫研究センター教授稲葉継陽氏に厚く御礼申
し上げたい。

(遠藤珠紀・金子 拓・黒嶋 敏・須田牧子・高島晶彦・村井祐樹・山口悟史)

『東京大学史料編纂所報』第49号