東京大学史料編纂所

39.広島大学図書館所蔵史料の調査・撮影

二〇一三年一〇月二八日、広島大学図書館(広島県東広島市)を訪れ、同
館所蔵の典籍類の調査・撮影を行った。なお、本調査には拠点共同研究員榎
本渉(国際日本文化研究センター准教授)の同行を得た。調査した史料は以
下のとおりである。
一、三体詩絶句備考 抜書 写本 一冊   
国文五八四三N。袋綴装。三〇・三×二一・一センチ。六七丁。外題
箋墨書「三体詩絶句備考〈抜書〉」。
一、魚見宏徳寺旧記 写本 一冊   
国文六二〇八N。袋綴装、共紙表紙。二八・四×二〇・四センチ。一
七丁。印記「東凹書庫」(朱方印、陽刻)。奥書「右求古本終朱写之功
而已、正本二巻共巻物/也〈但口一紙ハ別紙也〉、字々行々高低平頭
如本書之式、/写之校合亦同遂之畢、/寛文五年乙巳仲夏十有八/権
祢宜従五位上度会神主益弘判/天保十三年壬寅十月廿九日以瑅盛夏神
主/蔵本摹写焉、以志毛井発光蔵本加補脱漏/畢、/御巫内人石部(花
押)/嘉永二秊己酉冬十二月上澣写/松田脩天爵」。
一、宗派 写本 一冊   
福尾文庫二五号。袋綴装、包背装。二二・一×一四・二センチ。一五
丁。外題打付書「宗派」。表紙見返し識語「宣貞持用」。前半は過去七
仏から菩提達磨を経て日本南北朝時代に至る宗派図。曹洞宗永平下
(祇陀大智、了堂真覚、梅山聞本まで)、宏智派(別源円旨、東陵永璵
まで)、臨済宗黄龍派(退耕行勇、栄朝まで)、仏光派(夢窓疎石、大
喜法忻まで)、聖一派(乾峰士曇、虎関師錬まで)、法灯派(孤峰覚明
まで)、幻住派(大拙祖能まで)、大応派(宗峰妙超まで)ほか。後半
は禅宗祖師・中国諸山を記した表。
一、戒法三国伝来之事 写本 一冊   
福尾文庫二九号。袋綴装、共紙表紙。二六・〇×一八・六センチ。三
四丁。外題打付書「戒法三国伝来之事」。首題「戒法三国伝之事」。表
紙識語「金剛仏子寂静」。凝然『律宗瓊鑑章』を引く。裏表紙見返し
に和歌三首あり。
調査の実施にあたっては、広島大学図書館上田大輔氏にご高配をいただい
た。記して御礼申し上げる。
(榎本 渉・岡本 真・川本慎自)


『東京大学史料編纂所報』第49号