東京大学史料編纂所

31.春日大社・春日社旧社家史料の調査・撮影

二〇一三年九月一〇日より一三日、同年一二月、二〇一四年一月に奈良市
の春日大社へ出張し標記の調査を行った。春日大社御当局および各所蔵者よ
りご高配を賜り、宝物殿の松村和歌子氏には大変お世話になった。ここに謝
意を表する。旧社家所蔵史料は現在整理中のため、報告はしかるべき段階に
行いたい。また春日大社所蔵の神事日記については、本所では(日一)~(日
一〇九)を調査・撮影し『所報』にも既報告であるが、寛永年間以降の(日
一一〇)以下について、まとまった調査は行っていない。明治五年までの分
について全体の調書作成を開始し、まとめて別途報告予定である。ここでは
一部を参考に掲出する。神事日記の調査は、科学研究費による研究遂行のた
めの関連記事の検出と並行し、また京都府立大学の横内裕人氏と共同して実
施しており、同大学大学院生等の協力を得て進めている。『 』は朱書、︿ ﹀
は小字もしくは割書、《 》は傍書。
(日三〇一)宝暦二年延樹記
※一冊、袋綴。楮紙、表紙共紙全三七丁。二八・七×二〇・五。原本。原
表紙「『十五甲』(別筆)/宝暦二年之記/神宮預延樹」。宝暦二年正月元
日~八月十七日条。
(日三〇二)宝暦二年延庸記
※一冊、袋綴。楮紙、表紙共紙全四五丁、後表紙なし。二五・〇×一七・
七。原本。原表紙「宝暦二〈壬申〉年日記/『正預正三位延庸』(切り取っ
た上に貼紙して別筆)」。宝暦二年正月元日~大晦日条。表紙に朱方印「春
日神社之印」あり。
(日三〇三)宝暦二年光知記
※一冊、袋綴。楮紙、本紙一九丁、後補前後表紙。二八・〇×二〇・七。
原本。後補表紙「『宝暦二年』(別筆)/宝歴(ママ)二年日記〈六月朔日ヨリ/
八月朔日マテ〉/内蔵権頭光知朝臣記」。宝暦二年六月一日~八月一日条。
(日三〇四)宝暦三年延樹記
※一冊、袋綴。楮紙、表紙共紙全四八丁。二九・七×二三・六。原本。原
表紙「『十六』(別筆)癸酉正月以来/宝暦三年之記/《于時七臈》『大東』
(別筆)神宮預正四位下右近衛将監中臣連延樹《三十四歳》」。宝暦三年正
月元日~十二月廿九日条。
(日三〇五)宝暦三年延庸記
※一冊、袋綴。楮紙、表紙共紙全六二丁。二〇・六×一八・二。原本。原
表紙「宝暦三〈癸酉〉年日次記/正預(花
( 延庸)
押)」。宝暦三年正月元日~十二
月廿九日条。表紙に朱方印「春日神社之印」あり。
(日三〇六)宝暦三年祐処記
※一冊、袋綴。楮紙、原表紙共紙九丁(後表紙なし)、後補後表紙(紙背
文書あり)。二四・五×一六・五。原本。原表紙「宝暦三〈癸酉〉年正月
吉日『二』(別筆)/要信記/《于時三臈》正四位下中臣植栗連祐処(花押)」。
宝暦三正月元日~廿七日、二月十日、八月廿五日、十二月九日条。
(日三〇七)宝暦四年延樹記
※一冊、袋綴。楮紙、表紙共紙全六〇丁。二九・六×二三・四。原本。原
表紙「正月以来/宝暦四年之日記/神宮預中臣延樹」。宝暦四年正月元日
~十二月晦日条。七月五日条に指図二点あり。
(日三〇八)宝暦四年光知記
※一冊、袋綴。楮紙、表紙共紙全一七丁。二六・一×一八・九。原本。原
表紙「宝暦四〈甲戌〉年/加任預中臣光知」。宝暦四年五月十五日~七月
廿六日条。表紙に朱方印「春日神社之印」あり。六月七日・七月五日条に
指図あり。
(日三〇九)宝暦四年延庸記
※一冊、袋綴。楮紙、表紙共紙全六九丁。二六・一×一八・七。原本。原
表紙「宝暦四〈甲戌〉年日記/正預(花
( 延庸)
押)」。宝暦四年正月元日~十二月
晦日条。七月六日条に指図あり。
(日三一〇)宝暦五年延樹記
※一冊、袋綴。楮紙、表紙共紙全五〇丁。二八・九×二二・八。原本。原
表紙「「十八 亥」(別筆)正月以来/宝暦五年日記/神宮預延樹《三十六
歳》」。宝暦五年正月元日~十二月十八日条(以下書かれず)。
(日三一一)宝暦五年延庸記
※一冊、袋綴。楮紙、表紙共紙全六四丁。二五・七×一七・七。原本。原
表紙「宝暦五〈乙亥〉年日次記/正預(花
( 延庸)
押)」。宝暦五年正月元日~十二
月廿九日条。表紙に朱方印「春日神社之印」あり。
(日三一二)宝暦六年延樹記
※一冊、袋綴。楮紙、表紙共紙全五一丁。二八・七×二二・八。原本。原
表紙「「十九 丙」子/宝暦六年之記/神宮預延樹」。宝暦六年正月元日~
十二月廿九日条。閏十一月三日条は途中一丁半ほど余白を取る。
(日三一三)宝暦六年光知記
※一冊、袋綴。楮紙、表紙共紙全四一丁(うち末尾に白紙四丁含む)。二五・
二×一八・〇。原本。原表紙「日記〈宝暦六〈丙子〉年正月元日より〉/
加任預中臣光知」。宝暦六年正月朔日~閏十一月十四日条。表紙に朱方印
「春日神社之印」あり。挿み込みの一紙(光知所持雑具覚、二〇・二×二四・
七)あり。綴糸切れ。
(日三一四)宝暦六年延庸記
※一冊、袋綴。楮紙、表紙共紙全六五丁。二六・三×一八・一。原本。原
表紙「宝暦六〈丙子〉年日記/正預(花
( 延庸)
押)」。宝暦六年正月元日~十二月
廿九日条。表紙に朱方印「春日神社之印」あり。後表紙に黒丸印三顆あり
(印文不鮮明により読めず)。
(日三一五)宝暦六年祐智記下書
※一冊、袋綴。表紙共紙全七四丁、ほぼ全紙に紙背文書あり。二四・〇×
一六・九。原本。原表紙「宝暦六〈子〉年日並之記〈下書〉/権預中臣祐
智」。宝暦六年正月元日~十二月廿九日、同七年正月元日~七日条。
(日三一六)宝暦七年延樹記
※一冊、袋綴。表紙共紙全二九丁。二八・五×二二・三。原本。原表紙「丑
正月ヨリ八月廿日迄/宝暦七年之記/神宮預延樹」。宝暦七年正月元日~
八月廿日条。
(日三一七)宝暦七年延栄記
※一冊、袋綴。表紙共紙全三八丁。二八・九×二三・〇。原本。原表紙「丑
八月十八日拝任/宝暦七年之記/執行正預延栄〈六十三歳/延樹記之〉」。
宝暦七年八月廿日~十二月廿九日条。
(日三一八)宝暦七年延庸記
※一冊、袋綴。表紙共紙全三七丁。二六・〇×一八・三。原本。原表紙「宝
暦七〈丁丑〉年日記/正預(花
( 延庸)
押)」。宝暦七年正月元日~七月十七日条。
表紙に朱方印「春日神社之印」あり。
(日三一九)宝暦七年光知記
※一冊、袋綴。表紙共紙全二五丁。二六・四×一八・四。原本。原表紙「日
記〈宝暦七〈丁丑〉年三月廿一日より/十月廿九日まて〉/加任預中臣光
知」。宝暦七年三月廿一日~十月廿九日条。表紙に朱方印「春日神社之印」
あり。五月十七日条のある丁、小口切れ、脱落はなし。
(日三二〇)宝暦七年光知記
※一冊、袋綴。表紙共紙全二八丁(後表紙欠)。二六・四×一八・四。原本。
原表紙「日記〈宝暦七〈丁丑〉年十一月朔日より〉/加任預中臣光知」。
宝暦七年十一月朔日~同八年八月朔日条。表紙に朱方印「春日神社之印」
あり。
(日三二一)宝暦七~十年祐起記
※一冊、袋綴。表紙共紙全二三丁。二四・五×一七・六。宝暦八年八月六
日条と同十六日条の間に半丁切り取りあり。原本。原表紙「宝暦七〈丁丑〉
年以来/家記引附/『〈辰市〉新預正四位下行左京太〔大〕夫中臣植栗連
祐起《三十四歳》』(切り取りて補写)」。内表紙あり(署名に「社司八臈」
と肩書し、花押を据う)。宝暦七年十一月十二日~同十年三月四日条。
(日三二二)宝暦八年延栄記
※一冊、袋綴。表紙共紙全一一七丁。二七・九×二二・四。原本。原表紙
「〈戊寅〉正月吉日/宝暦八年之記/執行正預延栄《延樹代筆》」。宝暦八年
正月元日~十二月晦日条。挿み込み一紙(宝暦八年正月廿日社司惣代辰市
左京大夫・西山城守口上覚の写)あり。
(日三二三)宝暦八・九年光知記
※一冊、袋綴。表紙共紙全二九丁。二八・六×二二・三。原本。原表紙「宝
暦八〈戊寅〉年九月朔日より/「宝暦九年九〻月八一日より/同九年四月四(ママ)
日迄」(別筆貼紙)/日記/加任預光知(花押)」。宝暦八年九月一日~同
九年四月八日条。表紙に朱方印「春日神社之印」あり。
(日三二四)宝暦九年延栄記(上)
※一冊、袋綴。表紙共紙全五五丁。二九・三×二二・七。原本。原表紙「己
卯正月吉日、六月廿九日迄/閏七月アリ/〈上〉宝暦九年日記/執行正預
正三位延栄」。宝暦九年正月元日~六月廿九日条。
(日三二五)宝暦九年延栄記(下)
※一冊、袋綴。表紙共紙全七〇丁。二九・一×二二・五。原本。原表紙「己
卯七月ヨリ十二月迄/閏七月アリ/〈下〉宝暦九年日記/執行正預正三位
延栄」。宝暦九年七月朔日~十二月晦日条。
(日三二六)宝暦九年光知記
※一冊、袋綴。本紙八丁、後補前後表紙。二八・〇×二一・四。原本。後
補表紙「宝暦九年日記〈自九月十三日/至十月廿五日〉」。宝暦九年九月十
三日~十月廿五日条。
(日三二七)宝暦十年延栄記(上)
※一冊、袋綴、表紙共紙全九一丁。二八・九×二一・三。原本。原表紙「〈庚
辰〉〈正月吉日/六月廿九日迄〉/〈上〉宝暦十年日記/執行正預正三位
延栄《六十六歳》」。宝暦十年正月元日~六月廿九日条。三月十三日条に能
見物の座配置指図あり。
(日三二八)宝暦十年延栄記(下)
※一冊、袋綴。表紙共紙全八一丁。二八・八×二二・〇。原本。「〈庚辰〉
七月朔日ヨリ十二月/〈下〉宝暦十年日記/執行正預正三位延栄」。宝暦
十年七月朔日~十二月晦日条。十二月五日条に能見物の座配置指図あり。
(末柄 豊・及川 亘・稲田奈津子・林 晃弘・藤原重雄)


『東京大学史料編纂所報』第49号