東京大学史料編纂所

1.函館市北方歴史資料館所蔵史料の調査・撮影

七月二〇日〜二二日、函館市へ出張し、北方歴史資料館が所蔵する高田屋
嘉兵衛家の関係史料の撮影・調査をおこなった。参加者は、小野将・高山さ
やか・谷昭佳・箱石大・保谷徹である。また、北方歴史資料館の高田嘉七館
長にも調査立会いのため、東京からお越しいただいた。
昨年度に引き続き、高田屋嘉兵衛家の展示史料・収蔵資料のデジタル撮影
をおこなった。今回の撮影コマ数は約三二〇〇コマ、昨年撮影のものと合わ
せ総計五八〇点余の所蔵史料すべてを撮影した。ここには、高田屋嘉兵衛の
隠居後、あとを継いだ弟金兵衛の東蝦夷地請負場所に関するさまざまな関係
史料、明治期までの冊子類、一紙ものなどが含まれる。今回とくに表紙を欠
いた分厚い冊子が文政三年から十一年までの御用留であることが判明した。
前年度調査分の日記類(文政十一年〜明治初年まで)と合わせると、金兵衛
以降の記録はほぼつながったことになる。
今後、撮影したデジタルデータの整理と撮影目録の作成を完了させ、早急
に閲覧公開を可能にしていきたい。
(小野 将・高山さやか・谷 昭佳・箱石 大・保谷 徹)


『東京大学史料編纂所報』第46号