東京大学史料編纂所

31.鹿王院所蔵文書の調査・撮影

 二〇〇九年一月二七日から二八日、京都市右京区嵯峨北堀町の鹿王院に赴き、所蔵文書のうち未表装の中世文書を調査・撮影した。本調査は学習院大学史料館と共同で行った。鹿王院所蔵文書の全体像は、一九九七年に京都府教育委員会により刊行された『鹿王院文書目録』に明らかとなっている。掛幅装・巻子装・未表装にわかれ、前二者には京都国立博物館に寄託されたものもある。本所では、一九六四年にその大部分を撮影して写真帳として架蔵しているが、前掲の目録によると、未表装の中世文書のうち、目録番号で一五九点が未撮影となっている。今回、所蔵者のご厚意で、未表装の中世文書を前掲目録の番号順に撮影することが許された。今年度は、目録番号全六六六番のうち、一番から四五一番までの撮影を行った。現在の保管状況では、全五箱のうち三箱までにあたる。ご住職吹田氏に改めてあつく謝意を申し述べたい。
(末柄 豊・山家浩樹・渡邉正男)


『東京大学史料編纂所報』第44号