東京大学史料編纂所

HOME > 編纂・研究・公開 > 所報 > 『東京大学史料編纂所報』第42号(2006年)

地蔵院聖教の調査

 二〇〇六年一一月二六日から三〇日まで、巨鼇山地蔵院萩原寺(香川県三
豊郡観音寺市大野原町萩原、古義真言宗大覚寺派)に出張し、同寺所蔵の
「地蔵院聖教」の調査を行った。本調査は四国史料調査の一環であり、一九
八八年度より継続しており、本年度調査は第一九回である。「地蔵院聖教」
の中核となるものは萩原寺中興第一世真恵(宝徳元年1449寂)の時代に蒐集、
或いは授受された小野流の報恩院流儀海方・実深方、実賢流覚智方・同山本
方、金剛王院流覚智方、石山流人師方、中院流、さらに広沢流の慈尊院流・
西院流能禅方・華蔵院流などに関する聖教である。
 本年度は第三九函(未了)、仮函番号1F2-1(未了)、1F2-2(未了)の調
査目録を作成した。また、次年度以降における写真撮影の準備作業としての
再整理作業(編年)と修補作業を開始した。調査成果は各担当者が既存の
「地蔵院聖教データーベース」に追加入力している。なお、本年度までで調
査済みの総点数は五二五〇余点に達する。
 なお、本年度はローリ・ラシェール・ミークス(南カリフォルニア大学宗
教学科助教授・日本学術振興会外国人特別研究員)に調査に参加していただ
いた。調査目録の原本は古代史料部門研究室に保管している。貴重な所蔵史
料の調査を許可された萩原寺住職秋山行徳師に謝意を表する。
                        (石上英一・山口英男・厚谷和雄・末柄 豊・高島晶彦)


『東京大学史料編纂所報』第42号p.139