東京大学史料編纂所

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黒川古文化研究所所蔵史料の調査・撮影

二〇〇七年一月一六 日、兵庫県西宮市の財団法人黒川古文化研究所におい
て、『日本荘園絵図聚影』釈文編編纂のため、「丹波国大山荘西田井村用水指
図写」(同研究所所蔵『集古群類』四所収)の調査を行うとともに、同研究
所所蔵の中世史料の撮影を行った。以下に収集史料の目録を掲載する。なお
付記した収蔵番号は、『黒川古文化研究所収蔵品目録』第五・第一四・第
一五によった。
一 〈文書巻子装1〉一巻            (収蔵番号:文・書1)
 1寛元三年四月八日佐伯康長地売券
  *「川瀬佐一氏所蔵文書」寛元二年十二月日後院庁下文を参照。
 2(承和十年十一月廿七日)太政官符等写(紙背文書あり)
  (1)天長元年九月廿七日  太政官符写(前欠)
  (2)天長九年九月廿七日  太政官符写
 (3)承和十年十一月廿七日  東寺伝法職授位状写
 3(年月日未詳) 伝法灌頂印明記(紙背文書あり)
 4弘安三年八月十二日 金剛仏子英海聖教書写奥書
 5応永廿九年十二月廿五日 室町幕府御教書(近江守護佐々木満綱充て)
 6(観応三年五月三日)  室町将軍家御判御教書案(美濃極楽寺文書)
  (1)観応三年五月三日  足利尊氏御判御教書案
  (2)観応三年三月八日  足利尊氏御判御教書案
  (3)暦応三年四月廿三日 足利直義御判御教書案
 7永享五年十月十四日 観空田地処分状
 8承応四年二月 東寺浄見口上書控(前欠)
 9応仁元年十月廿三日 室町幕府奉行人連署奉書(佐子局雑掌充て)
 10元禄十一年初冬日 高泉和尚碑文
 11元和五年八月十一日 借屋請人たかた町次郎兵衛請文
 12元和八年十月二日 某町中七ヶ条法度并たばこ売買家別銭請文
二 〈文書巻子装2〉一巻             (収蔵番号:文・書2)
  *この一巻は「中山寺文書」(福井県大飯郡)である。
 1応永四年十一月十三日 一乗寺壁書
 2応永廿五年二月廿三日 左近大夫等三松山王社大般若田寄進状
 3永享六年十二月十四日 観音経読誦願書(前欠)
 4嘉吉元年閏九月十七日 一乗寺寺僧衆議定書(前欠)
 5文安元年八月廿二日 影正名主藤原末次山寄進状
 6文安四年十一月二日 一乗寺寺僧衆議定書
 7文安四年十一月三日 官途銭納入定書
三 寛喜元年十月十六日 左京錦小路西洞院地紛失状 一通
                         (収蔵番号:文・書3)
四 嘉応二年十月三十日 使万寿直米請取状一通   (収蔵番号:文・書4)
五 (年月日未詳)栂尾宮義仁法親王書状一通    (収蔵番号:文・書6)
六 (年月日未詳)某仮名消息一通         (収蔵番号:文・書7)
  (年月日未詳) 某仮名消息(後欠)一通
  *二通とも摺経の紙背文書である。
七 観応元年十月廿六日~十一月五日 瑜祗経伝授聞書一 巻
                         (収蔵番号:文・書8)
  *七および八の「瑜祗経伝授聞書」は、『東寺観智院金剛蔵聖教目録』(京
   都府教育委員会)所載の又別第九箱一七号「瑜祗経伝授聞書第五」
  (文和二年十月廿八日)・一八号「瑜祗経伝授聞書第三」(観応二年十
   二月四日)ともと一具であったと推定される。
 〈紙背文書〉
 1(年未詳)六月二日 某書状(前欠)
 2(年月日未詳) 僧実円書状封紙(三河殿充て)
 3(年未詳)七月十五日 杲宝書状并弘雅勘返状
 4(年月日未詳) 播磨国矢野荘田所脇田昌範書状封紙
 5(年未詳)九月六日 某書状(前欠)
 6(年月日未詳) 某書状封紙
八 観応元年十一月七日~十日・観応二年九月廿一日~廿三日・十月一日~
 四日瑜祗経伝授聞書第二一巻           (収蔵番号:文・書9)
 〈紙背文書〉
 1貞和六年八月廿七日 某国地頭御家人交名(前欠)
 2貞和三年十二月日 播磨国矢野荘西方恒末名名主実久申状
 3(年未詳)□月八日 円□書状
 4(年未詳)□月廿八日 播磨国矢野荘学衆方給主代成円書状(前欠)
 5(年月日未詳) 播磨国矢野荘学衆方給主代成円?書状(後欠)
 6貞和五年十一月四日 播磨国矢野荘学衆方算用状(前欠)
 7(年未詳)二月十六日 播磨国矢野荘学衆方給主代成円書状(前欠)
 8(年未詳)七月十二日 播磨国矢野荘学衆方給主代成円書状(前欠)
 9(年未詳)七月十八日 僧実円書状
 10(年月日未詳) 播磨国矢野荘学衆方給主代成円?書状(前後欠)
 11(年未詳)十月廿九日 播磨国矢野荘公文藤原清胤書状
 12(年月日未詳) 某書状(後欠)
 13(年月日未詳) 某書状(後欠)
 14(年未詳)九月七日 沙弥教忠書状
九 応安元年石室善玖墨蹟一紙           (収蔵番号:文・書12)
十 慶長十六年十一月廿二日 稲荷村南禅寺領年貢注進状 一通
                         (収蔵番号:文・書15)
十一 享徳三年十二月 日 某荘年貢算用状 一通  (収蔵番号:文・書16)
十二 天正廿年三月二日 長束正家・増田長盛定書 一通
                         (収蔵番号:文・書17)
十三 文禄二年三月廿九日 ふせ姉はつのふ田畠預り状 一通
                  (井戸村文書)(収蔵番号:文・書18)
十四 (年未詳)六月廿日 前田玄以書下状(下京充て)  一通
                         (収蔵番号:文・書22)
十五 正和五年十一月廿五日 伏見上皇願文 一通  (収蔵番号:経002)

                        (西田友広・村井祐樹・高橋敏子)


『東京大学史料編纂所報』第42号p.117