東京大学史料編纂所

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真田宝物館所蔵真田家文書の調査・撮影

 二〇〇四年二月一六日から一八日まで、長野県長野市の真田宝物館に出張し、同館所蔵の真田家文書のうち豊臣秀吉・豊臣秀次・豊臣秀頼・徳川家康・徳川秀忠・徳川家光の御内書・朱印状類八〇数点を調査し撮影した。
 今回の調査は、科学研究費特別推進研究「前近代日本史料の構造と情報資源化の研究」(代表石上英一)による小研究「原本史料の形態的情報に関する研究」によるものであり、これまでの同小研究プロジェクトによる中~近世移行期の御内書類の原本調査(二〇〇〇年度上杉家文書、二〇〇一年度柳河立花文書、二〇〇二年度秋田家文書)と一連のものである。また、同小研究プロジェクトのもう一つの柱である上杉家文書調査における原本調査の方法も参照しつつ調査を行った。
 調査では、あらかじめ作成した原本調査用史料一覧表及び原本紙質調査票に従って、形態・材質・法量・紙の厚さ・重さ・密度・簀の目・刷毛目・糸目等を実測し、デジタルカメラによる撮影、及びピーク顕微鏡とデジタルカメラの接合による顕微鏡写真の撮影を行った。前回までのプロジェクト調査分とあわせ、御内書・朱印状類の料紙に関する分析データをさらに充実するとともに、デジタルカメラによる文書調査の試行データを積みかさねることができた。

            (佐藤孝之・小宮木代良・鴨川達夫・山口和夫)


『東京大学史料編纂所報』第39号p.65