東京大学史料編纂所

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高雄市立図書館・成功大学・台南市立国書館・台湾師範大学における前近代日本関係史料の所在調査

 平成十四年八月二十六日から二十九日まで、「東アジアを中心とする前近代日本関係史料収集事業検討会」(東アジアワーキンググループ)の研究活動の一環として、標記の諸機関を訪問し、前近代日本関係史料の所在調査を行った。
 高雄では、王賢徳樹徳科技大学教授の案内で市立図書館(本館および鼓山分館)を訪問したが、館のスタッフからは、かつて日本関係の図書・公文書・資料類を所蔵していたが、戦後のある時期に処分をしてしまった、との説明を受けた。
 台南では、まず成功大学を訪問。梁華璜歴史系教授・陳玉女歴史系副教授の特別の計らいで、図書館スタッフに蔵書の調査をしてもらえることとなったが、日本関係の資史料類は残念ながら確認されなかった。
 次いで、梁教授の紹介で台両市立図書館を訪問した。ここには戦前期の日本語刊本が大量に所蔵され、稀觀本も散見されたが、前近代史料は所蔵されていないことが分った。
 台湾師範大学では廖隆盛歴史系主任と梁恒正図書館長と面談した。植民地時代の公文書や教科書は所蔵しているが、その他の前近代史料については状況が分らない、とのことであった。
 なお、今回の調査では、上記の台湾研究者から各種の御厚意をたまわったほか、図書館情報大学の松本浩一助教授(現、筑波大学図書館情報学系教授)に現地まで御同行いただき、現地研究者の紹介や史料調査などに関して御協力をたまわった。深甚の謝意を表したい。

                               (松澤克行)


『東京大学史料編纂所報』第38号p.133