東京大学史料編纂所

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中国における幕末期日本関係史料調査 (北京市)

 十一月十七日〜二〇日、北京市の対外経済貿易大学 (University of International Business and Economics) を訪問し、黄栄光講師と清朝档案の訳文 校正について打ち合わせをおこない、また、大学図書館が所蔵する旧海関図書類の調査をおこなった。対外経済貿易大学は中国における全国重点大学のひとつで、北京対外貿易学院を母体に一九五一年に創設され、二〇〇〇年にはそれまでの対外貿易経済合作部から国家教育部に所管が移り中国金融学院を合併した。
 同学図書館には、海関図書館の蔵書類が寄贈されており、その数は二〜三万点と目される。ここには一九世紀半ばの海関の統計類や法規集、各国総理衙門をはじめ清朝と中華民国政府の内部編纂物、参考図書として収集された各国の税関関係書籍・報告書類、清朝の地方志類などが含まれている。日本語の図書・資料も多くあった。海関の文書類は、南京の第二歴史档案館に保管されており、その一部は昨年度調査をおこなっている。この旧海関図書類は一刻も早い整理と公開が待たれるところである。
                              (保谷 徹)


『東京大学史料編纂所報』第38号p.133