東京大学史料編纂所

HOME > 編纂・研究・公開 > 所報 > 『東京大学史料編纂所報』第38号(2002年)

東大寺図書館所蔵史料の調査・撮影

 二〇〇三年三月二四日から二八日まで、奈良市東大寺図書館に出張し、同館所蔵の史料のうち、記録部(一四二・一四三架)及び薬師院史料について、簡略調書の作成、マイクロフィルム撮影を行った。記録部一四二架は、八二一号より八六七号までの調書を作成した。内容は、近世・幕末における周防国衙領の記録他である。これをもって本架の調書取りは完了した。記録部一四三架は、四一号から三四〇号までを撮影した。薬師院史料については、すでに『東大寺文書目録』(同朋舎)によって、重要文化財指定分については、その目録が公開されており、また本所においても、全点が写真帳として入架されている。ただしなお約千点が未整理である。今回、東大寺図書館と協議の上、その整理作業に着手することとなった。中世史料の写も含まれるが、全体として近世史科である。近世大和あるいは近世寺院社会を考察するための格好の史料群である。

          (保立道久・吉田 成・阿部晶彦・山家浩樹・伴瀬明美・及川 亘・遠藤基郎)


『東京大学史料編纂所報』第38号p.92