東京大学史料編纂所

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那覇市における奄美諸島史料の調査

二〇〇二年二月一七日より二〇日まで、および三月一七日より二〇日までの二回にわたり、沖縄県那覇市に出張し奄美諸島史料の収集のために家譜史料調査を行った。二月一七日・三月一七日は沖縄県立図書館郷土史料室において、家譜史料関係資料の調査を行った。また、二月一八日・二〇日、三月一八・一九日は、那覇市歴史資料室において、同室が収集した家譜複写史料の調査を行った。なお、二月二〇日には、古琉球時代の奄美諸島統治にかかわる大島倉跡、安里八幡宮、泊大あむしられ関係の史跡を巡検した。
 今次の調査は、琉球家譜史料から、奄美諸島関係・日本関係の記事を抽出するためのもので、那覇市歴史資料室では、家譜の目録である『氏集』にしたがい、便宜的に番号末尾から順に総めくりを行い、番外、二十一番から十八番まで進んだ。琉球統治時代の奄美諸島に関する家譜史料は、石上「奄美群島編年史料集稿」(鹿児島短期大学付属南日本文化研究所刊『南日本文化』誌に掲載)に紹介してきたところである。今次の調査では、正保国絵図作成にかかわると思われる系譜史料もあった。機会を改めて紹介したい。史料の閲覧を許可された那覇市歴史資料室田名真之室長に謝意を表する。第一回目の調査は、COE形成基礎研究費「前近代日本史料の構造と情報資源化の研究」によるものである。

                              (石上英一)


『東京大学史料編纂所報』第37号p.116