一九九九年九月一四日より一五日まで京都国立博物館に出張し、同館寄託の神護寺蔵「備中国足守荘絵図」および同館文化財保存修理所において修復中であった乗福寺蔵「長門国乗福寺伽藍図」の調査を行った。また撮影は（株）便利堂に委託して行った。「備中国足守荘絵図」は、紙本・著色で全九紙より構成され、法量は一五七・三×八五・二センチメートル。「長門国乗福寺伽藍図」は紙本・著色で十五紙からなり、法量は二一一・九×八四・三センチメートル。両絵図ともに二〇〇一年二月刊行の『日本荘園絵図聚影 五上 西日本一』に収録の予定である。調査にあたり同館普及室長下坂守氏にご協力をいただいた。また修復作業中にもかかわらず調査をご許可いただいた山内墨申堂にあわせて感謝申し上げたい。
（近藤成一・井上 聡）
『東京大学史料編纂所報』第35号p.48
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