東京大学史料編纂所

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東大寺図書館所蔵史料の調査・撮影および「東大寺文書」の返却

 一九九九年三月一四日から一九日まで、奈良市東大寺図書館に出張し、同館所蔵の史料のうち、記録部(一四二架)について、簡略調書の作成、マイクロフィルム撮影を行った。調書・撮影ともにおおむね三四一号まで進行した。同架は大部分が近世の冊物であり、「修理勘定帳」「戒壇院様御徳帳」「檪本村年貢納帳」「八幡宮護摩方納下帳」「二月堂修中日次記」などがある。次年度以降も引き続き記録部一四二架の調査撮影を継続する予定である。また今回は、『大日本古文書家わけ第十八、東大寺文書之十七』編纂のために借用した文書の返却もあわせて行った。
       (久留島典子・中藤靖之・吉田 成・高橋敏子・山家浩樹・遠藤基郎)


『東京大学史料編纂所報』第34号p.75