東京大学史料編纂所

HOME > 編纂・研究・公開 > 所報 > 『東京大学史料編纂所報』第34号(1999年)

所報―刊行物紹介

正倉院文書目録 四 続修別集

 本冊は、一九九四年三月に刊行した『正倉院文書目録』三 続修後集に続く第四冊で、正倉院宝物中の正倉院古文書の続修古文書別集(続修別集)全五〇巻の文書目録を収めた。
 正倉院文書は、正集が天保四〜七年(一八三三〜六)の正倉院宝庫修理の際に穂井田忠友により編成された後、明治八年(一八七五)九月に東京の内務省浅草文庫に東南院文書と共に運ばれて、そこで内務省と教部省により続修五〇巻が編成された。引き続き同文庫で明治一四年までに続修別集五〇巻、続修後集五二巻(後に四三巻)が編成された。明治一〇年には塵芥が運び込まれ、明治一四年までに塵芥三九巻三冊に編成された。明治一五年に、成巻された文書(続修・続修別集・続修後集・塵芥)と未修古文書(のち宮内省正倉院御物整理掛で明治二七年までに続々修に編成された)とが、正倉院に返却された。


 続修別集の特徴は、正集や続修に特徴的なように新白紙を挟んで断簡(��…の記号の付される断簡)が成巻される巻と、文書の料紙が貼り継がれた状態やいくつかの文書が貼り継がれた状態((1)(2)…の記号の付される断簡)、すなわち八世紀の文書の様態のまま成巻されている巻とがあることである。この点、続修後集と共通するが、続修後集よりも、新白紙を挟んで成巻される断簡が多い。文書の料紙の貼り継ぎ、文書の貼り継ぎの状態を正確に表現するための記述法は、『正倉院文書目録』三の刊行物紹介(『東京大学史料編纂所報』二九号、一九九五年三月)で詳述した。また、続修別集には、続修後集と同様に、正文・案文を問わず文書の成立過程・機能過程を示す判・文が附加されているものが多い、文書の動的な構成・機能過程を明記するための記述法も続修後集の紹介の際に記した如くである。