東京大学史料編纂所

HOME > 編纂・研究・公開 > 所報 > 『東京大学史料編纂所報』第28号(1993年)

上杉家文書の調査並びに花押の採集

 平成四年(一九九二)九月二十八日より十月二日まで、山形県米沢市を訪れ、市立座の文化伝承館(旧上杉邸)において、上杉家から市に寄贈された「上杉家文書」(重要文化財)を調査し、花押の採集を行った。本所には、既に、影写本「上杉文書」(3071.25—1明治二十二年一月〜昭和二年十一月影写)七冊、写真帳「上杉家文書」(6171.25—2昭和三十八年七月撮影)十三冊、同(6171.25—8昭和五十三年六月〜五十四年六月撮影)五十六冊などを架蔵しているため、今回は全文の撮影は行わず調査に専念した。また、花押については、「赤箪笥入古文書二ノ段れ印」までの撮影が終了しており、その後から「両掛入箪笥入古文書」「両掛入精選古案箪笥入古文書」までを撮影した。なお、この度の採訪に際しては、文化庁美術工芸課湯山賢一氏、並びに米沢市当局の御高配を得た。記して感謝の意を申し上げる。
                        (黒川高明・山家浩樹・林 譲)


『東京大学史料編纂所報』第28号p.4