東京大学史料編纂所

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山口県文書館調査

 一九八八年七月三十一日より八月二日までの三日間、山口県文書館に出張し、萩藩史料の調査と撮影を行なった。本所では一九七三年(所報九号)・七四年(同十号)・七六年(同十一号)の三ヶ年にわたり、科学研究費による「毛利家文庫」中の重要史料の調査・撮影を行なったが、初期の幕藩関係を知る上で貴重な「公儀所日乗」の撮影が未完であるなど、まだ完結していない。そこで、今回はそれらの補完を行ないつつ、新たな史料の調査撮影を行なった。今後の全面的な整理着手の前提にしたい。今回撮影した史料は、「公儀所日乗」(寛永十一年〜承応三年分、十一〜三十六)、「波多野日記」(慶安四年〜天和二年、上中下)、「執法日乗抄」(万治三年〜享保五年、一〜七)である。
 なお、調査に当たっては文書館の方々、とりわけ広田暢久氏・吉本一雄氏等から懇切な御協力を得た。
                           (山本博文・小宮木代良)


『東京大学史料編纂所報』第24号p.142