東京大学史料編纂所

HOME > 編纂・研究・公開 > 所報 > 『東京大学史料編纂所報』第23号(1988年)

所報―刊行物紹介

正倉院文書目録 二 続修

 本冊は、昨年度刊行した『正倉院文書目録』一 正集に続く同目録の第二冊で、正倉院文書(続修)五十巻の内容を収めた。正倉院文書(続修)は、明治八年以降浅草文庫で整理されたもので、正集に漏れた詔勅、戸籍、計帳、具注暦に始まり、中央官司の解・移・牒、郡司解、請暇不参解・月借銭解等の個人の解、所々の解、仏事関連の写経及び造営関係文書・帳簿、書状などを集め、成巻されている。紙背は、写経所関係の文書・帳簿が大半であるが、一部にそれ以外の公文・解状等が見える。なお第十五巻だけは、整理時に注目されたと思われる各官司の移が、現状では紙背となって成巻されている。
 本冊においても編集の方針は前冊と変わりはないが、巻末に付した「大日本古文書対照目録」には、本冊の分だけでなく、前冊以来の内容を一体として収め、利用の便をはかった。今後も順次同様の方針で掲載する予定である。
 本目録編纂に関わる原本調査には、川崎庸之・故稲垣泰彦・土田直鎮・故鈴木茂男と下記編纂担当者が従事した。原稿の作成・検討には非常勤講師栄原永遠男氏(大阪市立大学)・杉本一樹氏(宮内庁正倉院事務所)の教示を仰ぎ、また原稿の点検、印字校正には非常勤職員西洋子の協力を得た。
 正倉院文書の調査を許可され、本書の刊行に格別のご配慮を賜った宮内庁正倉院事務所に対し、厚く感謝の意を表する。
(例言三頁、目次四頁、本文七九三頁、目録一二四頁)
 担当者 皆川完一・岡田隆夫・石上英一・石井正敏・加藤友康・山口英男


『東京大学史料編纂所報』第23号p.52