東京大学史料編纂所

HOME > 編纂・研究・公開 > 所報 > 『東京大学史料編纂所報』第12号(1977年)

対馬宗家文庫調査(二)

 昭和五一年十月十八日より同月二十八日までの間に、調査撮影を実施した。昨年度に収蔵状況調査、諸般の交渉、史料抽出作業を行い、それを基礎にして撮影蒐集を続行することができた。
 現地状況に対応して、人員を二班に分け、与えられた条件下で、できるだけ稼動日数を増加し、且つマイクロカメラ三—四台を常時作動させることにした。この間、昨年同様、宗武志氏の採訪許可、現地管理の津江篤郎氏の好意ある処理、撮影場所の提供並びに史料の移動搬送に尽力された町教育委員会には篤く謝意を表する。この種の規模の大きい蒐集には、現地の方々の理解協力があってこそ成果が得られるものである。一班山本・橋本・長谷川、二班村井・加藤(秀)で構成し、二班には特殊研究(「江戸幕府史料の調査」)による阿部が参加した。
 文庫は未整理状態であるが、一応旧藩時代の分類毎に積み重ねられている。(1)公義被仰出(2)上〓様方御連枝様方属(3)御祭礼属(4)御隠居所御屋形属(5)進上(6)御奉公出(7)御法事赦被行属(8)隠居家督跡式(9)新規被召出立身加増(10)学校等六十九項目に分類されていたと思われるが、現状は相当混雑し、整然として居らず、陶山訥庵ら家臣の大量の書状は束ねられて集積され、また、信使関係、御仕置類、奴婢関係、旅人関係(鉱山その他の理由による人口の出入)、はそれぞれブロック毎に架蔵されてある。
 毎日記は年代順に整理され、細目は後記の通りであるが、今回は撮影しなかった。
 典籍群は、藩校思文館時代の蔵書に藩主御手許本が入交って居り、書籍目録が数種伝存しているのは有用である。特に、『芸閣蔵』の蔵印のある朝鮮版(論語集註大全、易学啓蒙、李退渓文集、廉洛風雅集等)が多くあるのが特色である。
 宗家の家譜・代々実録は別置され、歴代藩主への将軍御内書、幕閣奉書も寛永以後慶応に至るまで保存されている。
 史料目録は未だ作成されていないので、次に採訪史料リストを掲げることにする。(山本)
 毎曰記(計二七九八冊)
img 136b

書抜惣目録                               1
日帳目録                      寛永〜文久     1
御目録扣                                1

 目録類のうち、「日帳目録」一冊、「御参向御下向記録目録」「御代々様御状扣目録」一冊(合綴)は、藩政時代の記録類残存状況・整理状況を把握する上て重要なもので、「日帳目録」の扉書には「毎日記其外之書物類、壱年分充一結ニ致有之候処、冊数多、取扱方大造ニ而、損し方茂強候付、此節評議之上、左之通引分置候事、」とあり、或る時点で次の三つに大分類されたことが知られる。すなわち、(1)「毎日記」、(2)「御参向御下向記録」、(3)「御状控」の三分類で、整理方針は、(1)「寛永年〓寛文元年迄ハ記録数合冊ニ致有之、手簿ニ茂有之候付、是迄之通壱ケ年分一結ニ仕置、寛文二年〓毎日記而已一結ニ仕置、諸方往復等ハ別ニ引分壱ケ年分充一結ニ仕置」、(2)「寛文二年〓別ニ引分、長持ニ入合、目録別ニ相仕立置」、(3)「寛文二年〓別ニ引合、目録別ニ相仕立置、尤御 参向・御下向ニ付御状扣ハ、御参向・御下向記録之内ニ相加置とあり、数年分合綴であったものが一年毎に整理分綴されたことが知られる。その時点は明瞭でないが、各目録のいずれも文政二年と三年の間で筆蹟が変っているようであるから、文政頃ではなかったかと一応考えられる。(1)は寛永九年より元治二年まで、(2)は寛文二年より慶応四年まで、(3)は寛文二年より文久三年までの各記録の題名・冊数が記載されており、現存の記録類と対照することにより残存状況が確認される。現存する「毎日記」は尨大な量であるが、その性格を考える上でも、この目録は重要な意味をもつであろう。例えば、寛永十二年には「一日〓記三冊、一毎日記一冊 四冊合綴 一結」とあり、題名の相違するものが合綴されているが、果して同一役所で記載されたものかどうかの検討も必要であろう。尚、(1)には所々に朱の合点があるが、最後の書込みによれば、これは明治十二年に「不用ニ付御払ニ相成」ったものとのことである。(橋本)  


御系譜被仰下方下書大略                         1

大衍院様御実録下書・二               元禄十五〜宝永四  1
万姫様御縁談御上京諸方往復書状扣 御内用共               1
御私邸年中御規式
御前様、御常様 塔沢御湯治記録         元禄四3/27〜6/1 1

御国絵図記録 全                  文化九       1
於江戸絵図記録                  元禄十四正/ 〜3/ 1
綱吉公御代公儀江国郡郷村高辻帳被差上候次第記之 諸記録 貞享元     1
諸国被御国高郡村高帳差出候様被仰出候付被及御届候記録  天保二、11/〜天保五、8/ 1
公儀ヨリ測量為御用御役人所々廻国御国到着記録 文化九、5/〜文化十、5/ 1
測量御用天文方御役人伊能勘解由殿以下々着記録 文化九、12/〜文化十、10/ 1
測量御用記録                    文化九・十年    5

  御国絵図記録は、元禄十三年に幕府の国絵図作成の際、幕府の奉行井上正岑との交渉、絵図仕立についての指示、作成後の経過等について日次順に記載したものを、文化九年に郡奉行所にて新写したものである。恐らく伊能の沿岸測量にあたり参考のため備えたものであろう。一連の伊能忠敬の測量時の諸史料は、幕府の事業に対応した記録で、沿海諸藩のこの種の史料の中では纒っているといえる。(山本)

御内書、御奉聿写 老中奉書 宗対馬宛       寛永十八 〜寛文一二 1
公儀江被仰上〔控〕                 延宝五〜慶応四  41
鉄砲改帳                      元禄二 9/晦   1
田舎御巡見記                    宝永元       1
上使御下向ニ付壱州風本迄御迎御使者対州御滯留中至田舎御用達被仰付覚書 宝永七 1
上使為御見送壱州迄往来之覚書            宝永七       1
上使府内覚書                    宝永七       1
上使田舎覚書                    宝永七       1
上使御巡見覚帳                   宝永七       1
宝永七庚寅年御巡見之上使御下向ニ付御船掛所記録   宝永七       1
御巡見上使御下向之覚書               宝永七       1
上使ニ付隣国聞合                  宝永七       1
御巡見之上使仁位村ヨリ洲藻村迄之御乗船下知役之仰付相勤候覚書      1
御上使ニ付覚書                   宝永七       1
上使人馬下知役覚書                 宝永七       1
上使御下向ニ付佐須奈御関所覚書           宝永七       1
御厩方覚帳                     宝永七       1
上使御宿拵并諸方修理覚               宝永七       1
巡検使記録帳目録                  享保二       1
享保巡検使記録(一)〜(一五)                    15
御老中松平越中守様差出候書物写           寛政二       1
永続御手当金壱万二千両之配朝鮮公貿易取遣之次第且御身代之出入当時之姿被仰上候書付寛政十一 1

御大願御成就記録          寛保三、正/9〜延享二、12/15 1
延宝年御願之節御願書并御添書・積書・御答書等之写 延享年間       1
御拝借御願之儀ニ付来状写              宝暦より以後    1
三百貫目宛年々御廻銀記録              明和七〜安永五   1
来年御廻銀三百貫目御増記録             安永三       1
御本願記録抜書                   安永四〜同五    1
年々御頂戴御金記録         安永五、3/4〜文化九、12/10 1
    〃                     文化九〜天保九   1
古拝借御棄捐御願記録             安永九8/ 〜同十・4/ 1
於大坂御貸附金記録 元           天明五、正/ 〜同六、4/ 1
    〃     亨           天明六・5/ 〜同、10/ 1
    〃     利          天明六・10/ 〜同七、2/ 1
    〃     貞           天明七、3/ 〜同八、正/ 1
古拝借御金御上納御宥免筋御願立ニ付御身代之姿松平越中守様江被及御内意候記録 寛政元〜文化十四 1
    〃            別録                 1
為御手当二十ケ年之間年々弐千五百両宛御頂戴記録   文化九〜十四    1
地方二万石御拝領記録                文化十四〜文政二  1
此度御願之儀ニ付御老中様方并御役人様方江直右衛門方ヨリ申込候趣彼方ヨリ之返報等之写 2
御大願記録之内抜書                 寛保三〜延享三   1
御国火災ニ付依御願金五千両拝借記録         文政六       1
    〃                     天保二       1

御壁書并定例御書                  文化三、11/   1
存寄書                       延享三       1
御国覚書                      寛政七、3/〜8/ 1
朝鮮通交大紀                    享保十      10
東莱接待記                     元禄十五      1
東莱公ニ申談覚書                  承応四       1
信使記録                      正徳        2
信使参向海陸御賄下行帳               正徳元8/     1
信使集書                      正徳        1
訳官記                       寛文三       1
金僉知事判事三月十六日鰐浦江参着之次第為後日記之  慶安四       1
  朝鮮通交大紀は朱の書入れがある。信使関係史料の調査目録は別にあり、ここには撮影分のみを掲げる。

斛一件覚書                     宝永五       1
朝市一件之記録                   宝永七、3/    1
元字標銀記録                    元禄十       1
特鋳銀御免引替覚                  庚寅〜丙申     1
特鋳銀記録                     正徳元       1
公儀ヨリ銀吹改之議ニ付江戸贈答一件         正徳四       1
新吹慶長銀一件                   正徳四       1
正徳三癸巳年別御代官方御商売積書差出候を於御勘定所年中積を以差引仕候書付 正徳三 1
舘守裁判方ヨリ之書状               享保二、7/ 〜同三 1
御鷹記録                      享保元〜同四    2

  朝鮮産大鷹(主として黄鷹)調達につき、三十年余中絶していた輸入・献上ルートを復活する状を伝える記録である。江戸の情報の伝達、貢納用意の催促、朝鮮倭館での交渉、鷹師目付・鷹師・餌打の任命給与等、求請別幅の物替から現鷹に復する場合の失費、鷹部屋(倭館・大坂)の再建、鷹の輸送法・献上作法・諸大名への進献売渡問題等、詳細な調査及びその記録である。(加藤秀)   

極上人参御伺始終之記録               享保七       1
御国ヨリ大坂在留中献上御馬并曲馬記録        宝暦十三・十四   1

人蔘銅御吟味有之御国御家中并町人数十人大坂町御奉行所ヨリ御呼登一件日帳書抜 明和二〜五 1
多田左膳議聘御用向ニ付出府之処御勘定奉行久世丹後守様於御役宅朝鮮御交易筋且御勝手向之御請答記録書継                 寛政七、2/4〜
単参改品一件記録                  文化十一・9/   1
朝鮮渡銅年分拾万斤宛大坂銅座ヨリ御買取代銀二十四ケ月目上納五ケ年之間御願請記録 文化十一・9/ 1
朝鮮国公貿易相滞御勝手向御難渋之趣及御内意候処御金壱万両御拝借并年々御返納金来辰年迄御差延を茂被蒙仰候記録             天保十一〜十二   1

竹嶋一件抜書                    元禄六       1
本邦朝鮮往復書               寛文元・6/ 〜同三・3/ 1
以酊菴輪番記                   寛永十二 〜宝暦十二 1
以酊菴   「一番」               寛永十一〜 貞享四  1
以酊庵勤記                     天和元〜享保五   4
以酊菴手紙抜書                   元文三〜文政十二  1
町家之者以酊庵江出入相極候次第申上候口上     天和五、6/ 〜9/ 1
以酊嶽長老御病気ニ付輪蕃不時御交代始終之記録   天明三、9/ 〜同四 1
以酊愚長老就病気輪番不時交代始終記録    文化十、5/ 〜同、11/ 1
以酊庵応対控                    文化十三〜慶応三  2
給人足軽百姓御判物写 豊崎郷                      1
    〃      豊崎郷                      1
    〃     (表紙欠)                     1
    〃      佐護郷                      1
    〃      伊奈郷                      1
    〃      〃                        1
    〃      三根郷                      1
    〃      仁位郷                      1
    〃      〃                        
                                 〓享保八
椀飯進上被成下御雑餉共小番進上           承応元〜寛延四   1
文禄以前御家人名前                 享保八       1
大古御馬廻御奉公帳                 寛永〜宝暦     6
古御馬廻御奉公帳                  享保〜明治    12
御馬廻御奉公帳                   文化〜元治     5
御馬廻                       寛文三〜文政    2
御馬廻                       寛政〜天保     9
御馬廻御奉公帳                   文化〜明治     6
軽御扶持人                     寛永〜寛延四年   1
醫師外科御奉公帳                  文化〜文久・元治  1
家業人                       寛永二十〜寛延四  2
入湯御暇・自分旅行御暇之部             宝暦十一〜寛政十  1
郷士給禄分賦調                             1
給人給銀帳                     延享五       1
旅役跡扶持帳                              1

  対馬藩の家臣団は、馬廻・大小姓・徒士の三階級に分れ、所謂上級家臣は馬廻に所属する。馬廻御奉公帳類は、上級家臣団の由諸書であって、近世前期より幕末維新期に至るまでの期間の家臣団の職制・跡目家督相続・藩政の推移を知る上で必見の史料である。本所ならびに国会図書館・慶応大学に所蔵されている宗家史料には、これらは欠如している。
  馬廻御奉公帳類は、それぞれ編纂年代が異なり、また、内容の記載方式も二種類に分けることができる。記載様式で分けると、次の様になる。
  A御馬廻(寛文〜文政)
   御馬廻(寛政〜天保)
  B大古御馬廻御奉公帳(寛永〜宝暦)
   古御馬廻御奉公帳(享保〜明治)
   御馬廻御奉公帳(文化〜元治)
   御馬廻御奉公帳(文化〜明治)
 各帳には追加書入れがあり、年代は重複しているが、家臣個人の履歴を各冊で対照してみると重複個所は少ない。また、各家臣はイロハ順に配列されており、隠居・医師外科・軽御扶持人など番組からはずれた特殊な職種の家臣も職名等によって収載している。
  記載様式については、同時期の「大古御馬廻御奉公帳」と「馬廻(寛文〜文政)」を比較して、相違をみてみよう。藩政成立期当時に家老であった古川氏の例をとれば、「大古御馬廻御奉公帳」には、古川豊之助の新知給与に始まって、元服、信使江戸御供、将軍宣下の祝儀出府、供番、奥小姓、江戸供番、万松院送使正官、信使御小姓、長崎目付、訳官渡海の宿横目頭、供頭、船改役、打廻頭、江戸参勤供、船奉行、大目付、留守奥番頭、隠居御用人などの役職を経たことを記しており、当時の藩治職制及び古川の経歴が明らかになる。一方、「馬廻」の方は、古川式部少輔が見出しで出ているが、式部少輔の簡単な経歴と共に、豊之助をはじめ彼の子孫が四代まで、すなわち寛文十年から文化八年に至る跡目相続関係を記している、対馬藩の場合、部屋住の者でも役職に就くことが稀ではないので、この「馬廻」によって系図的に分家筋の家臣も網羅できるのは便利である。このように「御奉公帳」と「馬廻」の両者を併用すれば、対馬藩家臣団の動向をよりよく把握できるであろう。
  なお、大小姓・徒士に所属する家臣の由諸も、馬廻組と同様の構成をとっており、量的にもほぼ同じである。(長谷川)   

鉄砲格式僉議条目                  宝永二〜八     1
御国張鉄砲記録                   宝永七〜享保二   1
御参勤海陸御状扣                  宝永二       1
御下向海陸御状扣                  正徳四       1
御参向海陸毎日記             元文二、8/〜 同三、11/ 1
御参向御船中至大坂諸方往復書状           宝暦十・6/〜   1
海陸〓若殿様ヘ被進御状之控             慶安四・9/    1

異国防禦御備記録                  寛政九〜弘化三   1
寛政十年御定海辺御備覚               寛政十       1
海辺御備覚                     寛政十一      1
文武興隆異賊防禦御備記録           弘化三、12/〜 嘉永二 1
異賊防禦御備御改記録                嘉永六
大砲方記録 一番                  文久二〜慶応元   1
  〃   二番                  慶応二〜同四    1
文武興隆異賊防禦御備立記録下書           文久三、7/〜
武芸免状名前                    寛政二、10/〜  1

御壁書控                      寛文十一〜延宝   1
壁書控                       延宝九〜元禄四   1
 〃 下                      元禄四〜同十一   1
定書・法度書                    嘉永七       1
被仰出披露帳                    寛文六、5/22〜 1
  〃                       寛文九、正/6〜  1
仰出〓上帳                     寛文八〜同十三   6
 〃                        延宝三       1
御国中被仰出                    寛文十〜元治二  20
被仰出                       享保五〜文政七  18
天竜院君御遺訓                             1
義功様御一定之御家法被仰出写弐通 并右ニ属候書面五通 享和元、三    1
御留守中方々書状之跡付               寛永十八、8/12 1
御在江戸中御家中へ被下御状之控            慶安四      1
江戸并方々被遣御状之案               寛永二十、1/3〜 1
老中ヨリ方々遣状案                 慶安三、7/〜11 1
御在国中江戸書状扣                 元禄八、正/〜   1
  〃                       宝永元〜同二、   1
御留守中江戸書状控                 元禄八、8/30  1
御留守中京大坂書状控                 〃        1
江戸田代博多往復書状                元文二、      1
書付控 乾・坤                             2
諸役帳                       弘化四       1
符案                                  1
御勘略之一件                    天和二、      1
御勘略記 全                    元禄十一、10/  1
御勘略被仰付候付而吟味仕候而申渡候覚書       宝永〜寛延     1
儲蓄御下知之覚書                  享保八、      1
薬材質正記事 二                  享保七、      1
  〃   四                   享保六、      1
重而申渡候覚書                   (享保八)     1
御勘略帳                      宝暦三       1
御倹約ニ付諸伺                   明和三、12/〜  1
御主法記録                     安永八〜天明五   4
薬種主法申渡帳                   天明四、正/25  1
(無標題)                     天明六・3/1   1
御倹徳記                      天明七、10/   1
御倹徳記録                     天明七寛政元・八  4
御倹徳ニ属往復書状                 天明七、11/〜  1
御国町家八郷中并肥筑御領分ニ御用金始終之覚書              1
御倹徳ニ付京都・博多勝本・御屋敷被廃御届向之覚書  寛政元       1
御倹約七ケ年之間被取行記録             文化十一、12/  1
御国政御至倹記録           文政十、8/1〜天保四、10/7 1
御倹約記録                     天保九〜万延元   3

魚菜炭薪直段并大工其外雇賃銀極リ帳         正徳四、      1
書札方                       明暦三、      1
年中行事 古帳                   宝暦以後      1
出火洪水大風地震                  寛永十一、以降   1

対馬二郡物成                    正保二、9/    1
八郡ヨリ諸色毎歳御賄方に納控帳           寛文二、8/1   1
八郷御物成居帳                   寛文四、      1
御内検高上中下之帳                 延宝四、      1
八郡頭銀間銀居帳                  貞享二・6/    1
以前御借り銀之儀ニ付宮川残夕と申人江戸ニ而此方御留守居白水杢兵衛ニ被申聞候并杢兵返答申達候覚書                   元禄十、      1
癸巳年中御入目銀を以差引積帳            正徳三カ      1
庚申・壬戌・甲子三ケ年在江戸入目辛酉・癸亥・乙丑三ケ年留守入目積帳   1
丙申年中御当用銀積                 (中・後期)    1
御家中御借米并諸御減少被仰出之積書         延享四、12/1  1
御銀米積                      (後期)      1
道川役川浚下知掃除方道普請達 一番         寛永十一〜弘化二  1
御算用場諸役所請払御改革ニ付書達          弘化三、3/    1
御米積                       (幕末)      1
御借金元利返弁差引帳                (〃)       1
惣御借金高并御返済期限共取調帳           明治二       1
当午年中是非御払向無之候而難叶御借金口々書抜    明治三       1
対馬国一国肥後国基肆郡養父郡領分田畑歩人数帳    享保六、9/    1

八郷御壁書控                    寛文十〜正徳四   1
八郷江之御壁書留                  元禄六、5/2   1
八郷遠見御札御公私御法度                        1
田舎属集抜書 弐番                 寛文、享保一    1
御役所御郡御支配御郡奉行・同佐役          延宝、天和     1
伊奈十合升ヲ京升ニ改仰付御郡奉行ヨリ追々差上候口上覚書         1
(郡奉行書付控)                            1
八郷寺社領帳                    宝永二、10/   1
正徳元年信使ニ付申上候次第八郷百姓之召遣方之儀ニ付御返答之次第覚帳   1
田舎火災御法之覚 弐番               享保十三      1
六郷奉役中御答書                            1
以前ヨリ八郷定式之儀御尋ニ付御郡役ヨリ差上候覚書写 享保三、9/    1
府内お貰切                     万治三、3/6   1
御年貢并出穀                    貞享五〜文政十二  1

金山一件御答書写                            1
銀山                        慶安三〜寛延四   1
御銀山                       正徳二、      1
御銀山現人帳                    元文二、      1
平瀬銀銅山開発入箇積帳               午、11/     1
琴村御銀山仕様帳                  未、4/      1
銀山略図対州佐須郷                           1
鶴野銀山被廃候始終記録             元文二、3/〜12〜1 1
荒鉛、灰吹、〓粕銀差引書上帳            辛卯、8      1

御規式                       宝永元〜寛延四   1
制札留                       万治元、9/〜   1
御国中宗門改之目録                 元禄六、7/5   1
綱浦御目付に相渡候書付               戌         1
衣服之制                      文化十、8/    1
定式覚                       寛永四、4/    1
年中諸御礼御規式                  明治三12/    1
年中行事附録                    明治中       1
旅人吟味記録 壱                  宝永三       1
吟味方江之 書付手紙 控              正徳二、11/   1
旅人吟味方御法之儀ニ付奉窺之候書付并申渡候条書其外書付之留此外年寄中相談之覚書 享保二、正/10 1
拝領奴婢郷分                    享保二〜文久三   4
竃立人数年々改帳                  享保十二、〜    1
人被下帳 二番                   元文五〜寛延三   1
旅人御国居留竃立願科人朝鮮渡                      1

町属                        寛永十〜寛延四   1
年行司并町人御返答書                延宝九、5/    1
六十人属                      宝暦二〜同十、   1
古六拾人・新六拾人中分竃・由緒竃 現人帳      天明五、6/    1
六十人名前帳                    亥、10/     1

上荷船記録                 元禄十一、9/〜同十二正/ 1
佐須奈 書付控 (朝鮮) (綱浦)         元禄十五〜宝永二  1
入船積荷物御運上書上帳               宝暦四、      1
浦請銀上納仕合帳                  天保十、2/〜   1
請浦御運上帳                    宝永四、以降    1

御召船天神丸御造作記録               寛政九、      1

科人帳                       承応二〜寛延三  12
罰責                        宝永四〜安永六   3
御留守中公事沙汰并朝鮮筋其外御法度相背候者之覚書  慶安四、同五、   1
有罪御呵前帳                    万延元、      1
  科人帳・罰責は撮影分のみを掲ぐ。

楮木仕立記録              享保五、9/2〜同六、7/20 1
積書                        寛延四、      1
御倹約帳(江戸表)                 明和五、      1
御倹徳記録(江戸表)                天明八、      1
申上                        天保十二、     1

定則御入目目録                   天保十一、2/   1
大坂御借銀惣差引帳                 天保頃       1
目録                        弘化三       1
大坂 御銀繰銅配 凡積                         1
                                    1

長崎御届帳                     元禄六〜同十四   1
  〃                       元禄十五〜正徳四  1
長崎売鉛浜出扣御国売                宝永六〜同七、   1
長崎御蔵屋舖一ケ年用費取調帳            巳、9/      1
俵物方記録                     天明五〜文政八   1
長崎廻俵為取調御普請役就下向諸役々より伺出候書付、以附札相達候控 
                          嘉永三、      1
口上之覚                      (文久三)亥、7/ 1

肥前国基肄郡之内上郷 御内検家数人別 付之帳    寛永十一、9/5  1
田代基肄養父並定免記                元禄十〜同十二   1
福岡御家老中并絵図役人 書状贈答記録 元禄十一、2/元禄十二、11/〜12/元禄十三、正/〜12/ 1
久留米御家老中并絵図役人 書状贈答記録      元禄十一〜同十四   1
江戸御国 御年寄中書状贈答記録三       元禄二、4/〜同、12/ 1
  〃                     元禄十二、9/〜12/ 1
基肄養父を筑後之境目ニ有之大川之儀於江戸表川中境ニ相極候次第記録 元禄十三、12/〜同十四、3/ 1
佐賀絵図役人書状贈答記録           元禄十四、正/〜同、3/ 1
稲垣対馬守様
安藤筑後守様
萩原近江守様
石尾織部様
田代御止宿記録                   元禄十六、     6
基肄養父寅年之新借銀指引高帳            宝永七、      1
基肄養父郷中新借銀高寄帳              正徳元、      1
園部村御米御国渡帳                 正徳二、      1
基肄養父借銀借米指引高帳              正徳二、      1
基肄養父辰年之新借銀借米指引高帳          正徳二、      1
基肄養父辰年中新借銀借米高寄帳           〃         1
御倹徳記録田代取行                 天明八       1
両郡米御国御取廻記録                天保十三〜弘化二  1
    〃                     弘化三〜同四    1
    〃                     嘉永元〜同三    1
    〃                     嘉永四〜安政三   1

告命録                       享保四〜同六    1
 〃                        享保七〜同八    1
 〃                        享保九〜同十二   1
 〃                        享保十三〜同十五  1
 〃                        享保十六〜同二十一 1
 〃                        享保二十一〜元文四 1
 〃                        元文五〜寛保三   1

拾分壱御入料御積帳写                後期        1
御納戸 上銀通用銀 請払目録            己亥年       1

御女中方に被遣御状之案               慶安二、12/   1
表書状往復控                    貞享二       1

御在江戸御状跡付                  寛永十五、6/14 1
御在江戸中御状之案                 寛永十九、7/1  1
御在江戸中御状扣                  慶安四〜同五    1
   〃                      寛文七、      1
   

  御状控は、幕府・諸大名等に差出した文書の控簿で、寛永十五年から存する。単なる挨拶状の如きものも含まれているが、幕閣の動き等を窺う上でも重要な史料が存する。対幕府関係の史料としては、「公儀江被仰上之控」「被仰上」等の史料(冊子本)が遺っているが、延宝以降のもので、それ以前はこの御状控によることが有効である。(橋本)   

御隠居様隣国書状扣                 元禄八、1/1〜  1
御家門様属                     明暦四〜寛延四   1
青蓮院宮様御使掛合記録               天明七、      1

御書物帳                      天和三、7/    1
小学校講談書抜                   元禄六、      1
御文庫御書物引合帳                 天保八、      2

  初期藩校の状況はこれまで明確でなかったが、稀少史料の一である。この文庫は旧藩時代の藩主御手許本を意味する。

大坂町人井筒屋平次郎申組之品ニ付伺申渡書付     天明五、      1
江戸人蔘問屋堺屋七郎兵衛差替可申と存談候覚書    宝永六、      1

   特別研究の報告
 宗家文庫内幕府史料調査
 昭和五十一年十月二十三日より同月二十八日まで、対馬厳原町の万松院に保管されている宗家文庫内の幕府関係史料を調査した。これは特別研究「江戸幕府史料の調査研究」の目的をもって従事したものであるが、便宜上宗家史料の調査蒐集と併行して実施した。幕府法令としては「公儀被仰出古帳写」(寛永二十〜延宝四年)一冊、「公義被仰出控」(元禄十七〜慶応三年)五五冊、「公義浦御触覚書」(天明五〜慶応元年)三六冊があり、よく整理されているが、浦触は壱岐より対馬へ、対馬より熊本へと伝達されている。宗家の対幕関係史料として興味深いのは「公儀江被仰上控(御国控)」であり、延宝五年より慶応四年に至る間のもの四一冊がある。この上申書の集成によると、朝鮮との公私の交流、対馬藩々政の推移、財政の窮迫、領内の民情、対幕府要請などの事情が長期にわたって具体的に把握されうる。巡見使来島についての記録には寛文七年七冊、延宝九年一九冊、享保二年一五冊、延享二年一七冊、宝暦十一年三七冊、明和九年九冊、天明六年四冊、寛政元年三七冊、天保七年二七冊の多数が伝存している。幕府の天文方役人伊諸忠敬の文化十年の測量については八冊の記録に明細である。また元禄国絵図関係の記録五冊があるが、老中の提出指令から宗家の清書提出に至る間の事情が詳しい。その他、宗家が幕府の朝鮮外交の仲介的地位を占めていたところから、宗家の出費と窮情に対する幕府の経済援助(下付と貸付)が展開しているが、その「御大願御成就記録」(寛保三〜延享二年)一冊、「三百貫目宛年々御廻銀記録」(明和七〜安永五年)一冊、「年々御頂戴御金記録」(安永五〜天保九年)二冊、「於大坂御貸附金記録」(天明五〜同八年)四冊などは、外交史上・貿易史上からも重要である。               (阿部善雄)


『東京大学史料編纂所報』第12号p.136