東京大学史料編纂所

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所報―刊行物紹介

日本関係海外史料目録8 イギリス国所在文書(3)

Historical documents relating to Japan in foreign countries: An Inventory of microfilm acquisitions in the Library of the Historiographical Institute (Shiryo Hensan-jo), the University of Tokyo. Vol. VIII. The United Kingdom. Part III. Tokyo, 1967.
本冊は、前冊につづき、イギリス国所在文書の第三部として、ロンドン市にある官公記録局所蔵史料のうち、駐日公館伝来文書の後半及び植民省旧蔵文書数点、すべて約九三巻六四、五一二コマのマイクロフィルム(内八巻五、六二九コマはポジ・フィルム)の目録を収載している。
本書の内容は以下の通りである。
§ Historical documents in the Public Record Office in London (cont'd)英国官公記録局所蔵史料(続)
3 Embassy and Consular Archives, Japan, (cont'd) (1859-1879) 英国外務省旧蔵駐日英国公館伝来文書(安政六−明治一二年)。この記録群については、前掲の第七冊イギリス国所在文書の第二部の概要を参照されたい。
(a) Correspondence (Part II) (1869-1879)書翰集(第二部)。全三八二冊(1859-1879 安政六−明治一二年)のうち、前冊につづいて明治二年から十二年に及ぶ本国政府訓令原本、本国政府宛報告の控、駐日英国公館相互間の往復書翰を収め(以上、分類番号 F. O. 262, nos. 161-317)、これに Correspondence between Japan and Britain (1859-1877) 英国駐日公使と日本政府との往復書翰(安政六−明治一〇年、蘭文のものを含む)及び Correspondence between the British Legation in Japan and the Office of Works in Shanghai (1869-1878) 駐日英国公使館と上海駐在英国建設局との往復書翰(明治二−一一年)が添えられている(以上 F. O. 262, nos. 457-521)。なお、後者のうちには、前者の範疇に属する書翰集(1859-1879, 安政六−明治一二年)も混入している。一九五七年から六四年にかけて連年撮影され、 nos. 492-514 だけはポジ・フィルム、その他はネガ・フィルムで受入れた。
(b) Registers (1858-1880) 同上目録(安政五−明治一三年)。全一五冊(1858-1901, 安政五−明治三四年)のうち初めの七冊(F. O. 263, nos. 1-6, 8)(1858-1880)を一九五七年及び六〇年に撮影、ネガ・フィルムで受入れた。このうち nos. 3-4 は重複撮影してある。
(c) Accounts (1859-1877) 会計記録(安政六−明治一〇年)。全六一冊(1859-1902, 安政六−明治三五年)のうち、初めの三九冊(F. O. 276, nos. 1-39, 1859-1877)を一九六五年から六六年にかけて撮影し、ネガ・フィルムで受入れた。
(d) Letter Book (1865) 書翰留(慶応元年)、前出(a)書翰集と同じ範疇に属すべきところ他の記録群中に紛れこんだ駐日公使報告(F. O. 344, no. 1. 1965)一冊で、一九五七年撮影、ネガ・フィルムで受入れた。
(e) Miscellaneous (1861-1902) 雑文書(文久元−明治三五年)公使館員の覚書や新聞切抜など雑多な記録全二一冊(F. O. 345, nos. 1-13, 27, 28-29, 31-32, 38 and 40)を一九五七年と六四年に撮影し、ネガ・フィルムで受入れた。このうち no. 39 は別の記録群 Protocols of Treaties (F. O. 93, no. 49) へ移されたものと思われる。
4 Extracts from the Colonial Office Archives: East Indies, Original Correspondence (1614-1617) 英国植民省旧蔵文書の内東インド原書翰集抜萃(慶長一九−元和三年)、大英博物館・連邦省旧インド省文摩の所蔵文書とならんで、この官公記録局所蔵記録はイギリスの東インド貿易に関する重要記録であるが、本所では、そのうち、リチャード・コックス(Richard Cocks)関係文書三点(C. O. 77, no 1)を一九五六年に撮影し、ネガ・フィルムで受入れた。本目録第六冊(イギリス国所在文書第一部)参照。
なお、本冊の作成に当り、河内八郎・広瀬靖子・長部重康・字野洋子・堀幸子の諸氏の協力を得た。 (前付一八頁、本文四七四頁)
担当者、岡田章雄・金井 圓・加藤栄一。


『東京大学史料編纂所報』第2号p.49