『近藤重蔵蝦夷地関係史料』(こんどうじゅうぞうえぞちかんけいしりょう)


 近藤重蔵(1771〜1829)は江戸時代後期の幕臣、北方探検家、考証学者。本シリーズは、史料編纂所が所蔵する「近藤重蔵遺書」の中から蝦夷地に関係のある史料を抜き出し、ほぼ年代順に配列したものである。1984年から93年にかけて、一〜三(文書史料)と「付図」(絵図史料)、計4冊を出版した(東京大学出版会発売)。「付図」には、写真版オフセット印刷(一部カラー)による蝦夷地・千島・カラフトなど北方関係絵図の複成と、シリーズ全体の解題を収める。北方探検、とくにエトロフ島の「開発」事業で著名な重蔵の、蝦夷地問題との関わりや考えを知る上での基本史料。なお、「近藤重蔵遺書」はその大部分が1992年に重要文化財指定された。(特殊史料部門第二室担当)


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