『齋藤月岑日記』(さいとうげっしんにっき)


 江戸神田雉子町(現在の淡路町付近)の町名主をつとめた斎藤月岑(1804〜1878)の天保元年(1830)から明治八年(1875)に至る日記。月岑は「江戸名所図会(えどめいしょずえ)」「東都歳事記(とうとさいじき)」「武江年表(ぶこうねんぴょう)」など、江戸の地誌や風俗に関する多くの編著書で知られる。この日記にも、公務だけではなく、寺社参詣や開帳、交友関係など、文化関係の記事を豊富に含んでいる。今回初めての全文翻刻で、『大日本古記録』シリーズの一つとして刊行中(岩波書店刊)。既刊1冊、全10冊の予定。(近世史料部門第三室担当)


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