| (科目ナンバリング) |
U-LET23 36631 LJ36
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| (科目名) |
日本史学(特殊講義)
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| (英 訳) | Japanese History (Special Lectures) |
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| (所属部局) | (職 名) | (氏 名) |
| 東京大学 史料編纂所 准教授 |
藤原 重雄 |
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| (配当学年) |
3回生以上 |
(単位数) |
2単位 |
(開講年度・開講期) |
2022・前期集中 |
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| (曜時限) |
その他 |
(教室) |
第２講義室 |
(授業形態) |
特殊講義 |
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(授業の概要・目的)
前近代日本史研究の基礎に、文書・記録等の文献史料の読解があることは疑いない。一方、過去の人々の営み全体を対象とする歴史学にとって、文献の精緻な読み解きそれ自体は方法であり目的とはいえず、多様な素材を対象に取り込んで、豊かな歴史の諸相を照らし出すこともまた課題である。
本講義では、主に12〜16世紀の絵画作品から異なるジャンルの事例を取り上げ、絵画としての特性を踏まえた上で、歴史史料としてどのような分析が可能なのか、これまでの研究の蓄積を紹介しながら、新しい課題にも取り組みたい。日本中世史に関する専門的な講義であるが、視覚的な情報の領域・比重が高まる現代社会においても共通する論点のあることを意識する。
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(到達目標)
・日本中世史研究における史料論の現状を理解する。
・史料批判を基礎とした歴史学の方法について理解する。
・視覚的イメージを批判的に捉える態度を習得する。
・図書館・博物館・美術館およびデジタル的な学術環境について、現状を把握し将来像を展望する。
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(授業計画と内容)
下記のジャンルから、実際に展示で作品を見る機会がある、現地を各自で見学することが可能な事例などを優先して扱う予定。
第１回 ガイダンス
第２・３回 絵巻物と『常民生活絵引』
第４・５回 肖像画
第６・７回 宮曼荼羅・荘園絵図
第８・９回 掛幅縁起絵と説話・地理
第10・11回 参詣曼荼羅
第12・13回 洛中洛外図屏風
第１４回 好古図譜『聆涛閣集古帖』とデジタル公開
第１５回 フィードバック
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(成績評価の方法・観点)
・レポート。到達目標の達成度に基づき評価する。
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(教科書)
使用しない
教科書は使用しない。講義にあたってはプリントを配布する。
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(参考書等)
黒田日出男『増補 姿としぐさの中世史』(平凡社ライブラリー、2002年) ISBN:4582764452 (「図像の歴史学」を収録)
石上英一編『日本の時代史 30』(吉川弘文館、2004年) ISBN:4642008306 (藤原「中世絵画と歴史学」を収録)
藤原重雄『史料としての猫絵』(山川出版社、2014年) ISBN:9784634546912
ピーター・バーク（諸川春樹訳）『時代の目撃者 資料としての視覚イメージを利用した歴史研究』(中央公論美術出版、2007年) ISBN:9784805505489
吉田ゆり子・八尾師誠・千葉敏之編『画像史料論 世界史の読み方』(東京外国語大学出版会、2014 年) ISBN:9784904575321
個別には講義にて紹介する。
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(授業外学修（予習・復習）等)
・短期間の集中講義ですので、参考書の上２件に事前に目を通しておいて頂くと、理解がしやすいかと思います。
・キャンパスメンバーズの権利を行使して、京都国立博物館・奈良国立博物館で平常展（絵画は定期的に展示替えをしており、観覧無料です）を見る習慣を身につけて下さい。
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(その他（オフィスアワー等）)
集中講義のため、オフィスアワーは特に設けないので、質問等は各回の授業後に行うこと。
※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。
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