中世掛幅縁起絵研究会 シンポジウム&展示

「中世説話画研究の現在−模写・トレース・復元−」

中世日本においては、何枚もの大きな画幅に宗教的な物語を描いた絵画作品がいくつも制作されました。
その質の高さと豊かな内容に比して、相対的に研究が手薄な分野となっています。
わたくしたちは、寺社の創建説話や祖師の伝記を描く掛幅縁起絵・伝記絵を中心に調査研究をすすめてきました。
今回は特に、模写・トレース・復元制作といった美術史学では副次的・補助的な素材・手法に焦点を当てて、
ささやかなシンポジウムと展示会を企画いたしました。

チラシPDF  終了しました。ご来場ありがとうございました。


【シンポジウム】

2009年12月12日(土)10:30〜17:00
学習院大学北2号館(文学部研究棟)10階大会議室

〈午前の部 10:30〜12:00〉
佐野みどり「掛幅縁起絵の研究課題」
藤原重雄「掛幅本「鞍馬寺縁起絵」模本について」

高岸輝「掛幅縁起のパースペクティブ」

〈午後の部 13:30〜17:00〉
鴈野佳世子「模写制作を通した「源誓上人絵伝」研究」
米倉迪夫「模写制作の意義と問題点」
原口志津子「「聖徳太子絵伝」管見」
織田顕行「飯田市美術博物館所蔵「聖徳太子絵伝」の絵画史的位置」
宮下真理子×佐野みどり「古画模写制作・研究の現在」
※詳細は変更となることがあります。


【展示】

学習院大学史料館展示室(北2号館1階)
2009年12月8日(火)〜12日(土) 入場無料

開室時間 (火〜金)12:00〜17:00 (土)10:00〜17:00
協力:飯田市美術博物館ほか
主な展示資料:飯田市美術博物館所蔵「聖徳太子絵伝」描き起し図(パネル)、
「源誓上人絵伝」現状・想定復元模写、「鞍馬寺縁起絵」(パネル)、個人蔵模写・粉本類(江戸時代)。


学習院大学 目白キャンパスマップ
連絡先:藤原重雄(東京大学史料編纂所)