大日本古文書家わけ第十八 東大寺文書編纂ノート

2016/5更新

東大寺文書について

奈良東大寺に伝来した8世紀から19世紀にいたる古文書群。総数12000点以上に及ぶ。東大寺本坊伝来と院家・塔頭伝来の二様ある。東大寺本坊伝来の文書群は、明治以前上司油倉、あるいは新造屋印蔵において保管された。1903年(明治36年)、本坊伝来文書の大部分が東大寺図書館の前身南都仏教図書館に保管場所が移る。その後、本坊伝来文書のうち明治以降も本坊校倉に別置された「宝庫文書」、塔頭薬師院に伝来した「薬師院文書」、近世史料を中心とする「記録部」なども東大寺図書館に収められた。

東大寺図書館所蔵文書の内訳を整理し直すと以下の通り。*詳細は『東大寺文書目録』(奈良国立文化財研究所編、同朋舎,1979~84)を参照。

東大寺図書館所蔵史料については、横内裕人「東大寺図書館と収蔵史料」(『古文書研究』59,2004年)が必読。

遠藤基郎「南都東大寺の中近世史料について」(2004年度東京大学史料編纂所史料学セミナーレジュメ(PDF))

遠藤基郎「中世東大寺文書を俯瞰する」(『三田中世史研究』18,2011年)

成巻文書:旧本坊文書のうち良質な文書約900点を選び、1896年(明治29年)に百巻にしたてたものであり、「百巻文書」とも称される。ちなみに『鎌倉遺文』(竹内理三編)では「百巻文書」の呼称を使用する。  @刊本『大日本古文書家わけ第18 東大寺文書』第6~9冊

未成巻文書:明治に図書館に移った旧本坊文書のうち、「成巻文書」以外の文書で、いわゆる東大寺文書の大部分がこれに属する。大正年間、京都帝国大学の中村直勝が中心となって「未成巻文書」の整理が行われた。この時、荘園別の第1部、内容・様式別の第2~6部という現在の分類の骨格が形作られ、その後、未整理分として第7~10部が追加され現在にいたっている。  @刊本『大日本古文書家わけ第18 東大寺文書』第10冊~(継続中)

記録部:寺内経営に関する史料が中心。形状的には袋綴じ本。近世史料が中心だが、中世史料も存在する。  @『東大寺文書目録』は第141部・第142部分を掲載。

宝庫文書:本坊伝来文書のうち明治以降も本坊校倉に別置されたもの。頼朝・室町将軍家・豊臣家・徳川将軍家発給文書や、寺領周防国衙関係の大内氏・毛利氏発給文書などがある。尊勝院旧蔵文書が多い。

薬師院文書:薬師院は寺務執行職を歴任した塔頭。執行職関連の史料も豊富。

この他、聖教類(宗教的著作)が多数東大寺図書館にはあり、それらには紙背文書が多数存在する。

また寺外に存在する東大寺文書も少なくない。現在宮内庁正倉院の保管する「東南院文書」は、明治年間東大寺より皇室に献納されたものである。その他、内閣文庫、東大、京大、成簀堂文庫などに寺外分東大寺文書が存在する。

東大寺文書関連の東京大学史料編纂所架蔵影写本・写真帳などについて

<東大寺図書館所蔵文書の複製本>

1.影写本

①東大寺文書(第1~4回採訪)

第1回採訪(史料編纂所架番号3071.65/1/1~6) 全6冊 明治20年複製

第2回採訪(3071.65/1/7~21) 全15冊 明治36・37年複製

第3回採訪(3071.65/1/22~33) 全12冊 明治37年複製

*以上、3次の採訪分は史料編纂所が未成巻文書を中心に主要な文書を抜き取りして原本より複製したもの。3次の間で若干の重複がある。また過半は次の第4回採訪分と重複するが、所在が変更し不明のものもある。守田逸人「東大寺文書の寺外流出をめぐって」(『年報三田中世史研究』17、2010年)を参照。

!第1~3回について、その原本を確認する場合、年月日・文書名などを手がかりに『東大寺文書目録』あるいは史料編纂所「日本古文書ユニオンカタログ(旧「古文書目録DB」)」で所在確認をする必要がある。当然ながらすべてが東大寺図書館にあるわけではないので要注意。

第4回採訪(3071.65/1/34~128) 全約94冊(一部欠本) 大正15年~昭和7年京都帝国大学所蔵影写本より複製

*大正年間中村直勝が未成巻文書の整理を行った際に作成した影写本(京都大学所蔵)より複製したもの。一部原本より直接写したものもある。文書の配列は、現在の東大寺図書館の整理(つまり『東大寺文書目録』の配列)に従う。4次に渡る影写本のうちではもっとも網羅的。原則として現在の保管と一致するが、わずかながら不明のものもある。
 
→第4回採訪と『東大寺文書目録』文書番号との対照表

!『平安遺文』『鎌倉遺文』あるいは論文などで「1回のn」「4回のn」として引用のあるのは、以上の4次にわたる影写本に対応。

②東大寺文書(3071.65/62/1~6) 全6冊 昭和27~33年複製 

  未成巻文書の一部について史料編纂所が原本より作成。第4回採訪と重複する。

③東大寺図書館所蔵文書(3071.65/2/1~5) 全5冊 昭和15年複製

  現在未成巻文書第10架(未整理文書)として整理される文書群の複製。

 →東大寺図書館所蔵文書と『東大寺文書目録』文書番号との対照表

④〈東大寺塔頭〉薬師院文書(3071.65/15/1~4) 全4冊 昭和15・16年複製 

  複製時は薬師院所蔵。現在は図書館に移される。

⑤東大寺文書(成巻文書)(3071.65/64/1~31) 全31冊

2.写真帳

①東大寺文書(成巻文書)(6171.65/34/1~19)

②東大寺文書(未成巻文書)(6171.65/36/1~196) ★この写真帳は東大寺図書館所蔵の未成巻文書全点を網羅している。

③東大寺文書(宝庫文書)(6171.65/35/1~7)

④東大寺薬師院文庫史料(6170.65/6/1~173) 薬師院文書(文書部・記録部)の写真

⑤東大寺宝珠院記録(6115/72/1~38)  『東大寺文書目録』第141部Bを含む。

*その他「東大寺宗性筆聖教并抄録本」「東大寺凝然大徳筆聖教類紙背文書」などあり。

*近世段階の伝来状況を知るためには、「松雲公採集遺編類纂」書籍部五の「東大寺油蔵書籍之覚」「東大寺々内惣持院書籍之覚」「「東大寺々内戒壇院書籍之覚」(6101/1/14)、あるいは同書文書部一九~二二の「東大寺油倉蔵文書」「東大寺新造屋蔵文書」「東大寺薬師院文書」(6101/1/39~42)を参照。あわせて森哲也「近世・近代における東大寺文書」(『正倉院文書研究』9,2003年)、西洋子「正倉院文書三題」(『正倉院文書論集』西洋子・石上英一編、青史出版、2005年)も参照。

<寺外分東大寺文書の複製本>

寺外分東大寺文書は、近代以降、東大寺寺外に出た文書群を指す。寺外分東大寺文書としてまとまりのある場合、「東大寺文書」「東大寺古文書」「東大寺旧蔵文書」などの表題・書名が影写本・写真帳につけられる。一見すると東大寺所蔵文書のようにも思われるが、実は所蔵者が違うこともあるので要注意。また蒐集文書内部に大量の寺外分東大寺文書があるものもある。たとえば「根津嘉一郎氏所蔵文書」は延暦寺文書・大乗院古文書とともに寺外分東大寺文書を収めている。これら寺外分文書のいくつかについては、史料編纂所「日本古文書ユニオンカタログ(旧「古文書目録DB」)」を利用した検索が可能。「日本古文書ユニオンカタログ(旧「古文書目録DB」)」の詳細検索で、「原蔵」項目検索を使用すると一覧が作成できる。

!なお諸般の事情により、寺外分東大寺文書以外も東大寺原蔵としてデータ入力されたものがあり、留意されたい。(これについては順次修正中)

!また「日本古文書ユニオンカタログ(旧「古文書目録DB」)」に未登録のものも多数ある。このデータベースで、すべての寺外分東大寺文書が網羅されているとは努々思わぬように。(さらに史料編纂所に複製本のない寺外分文書も存在する〔ex.唐招提寺所蔵文書など〕)

→日本古文書ユニオンカタログ(旧「古文書目録DB」)に未登録の寺外分東大寺文書の複製本リスト *古いデータです。現在は登録されているかもしれません。(2009/4/10記)

大日本古文書家わけ第十八 東大寺文書の紹介

現在第1冊から第21冊と別集第1冊が刊行。

1.第1冊~第4冊 東南院文書(明治初期に皇室に献上された文書群。現在は正倉院に収められている。)第4冊は東大寺開田図釈文と図録の2分冊。

史料編纂所架蔵の東南院文書の写真帳は、正倉院文書第二二八冊から二五四冊(架番号6171.67-3-228~254)となります。詳細は、所蔵史料データベースで「東南院文書」を検索して下さい。

2.第5冊 内閣文庫所蔵東大寺文書(明治年間に内閣文庫に渡った寺外分東大寺文書。)

3.第6冊~第9冊 東大寺図書館架蔵文書成巻文書(現在東大寺図書館が所蔵する文書のうち、1896年(明治29年)に巻子100巻に仕立てた約900点の文書。)

4.第10冊~ 東大寺図書館架蔵文書未成巻文書(現在東大寺図書館が所蔵する文書のうち、未成巻の文書。東大寺文書の大半はこれに属する。大正年間、中村直勝が中心となった整理に従って配列。既刊分は荘園ごとにまとまる。)

*編纂の配列は、第10冊にのみ編年順。以下は図書館の整理順に従う。 →大日本古文書第10冊と東大寺図書館架番号対照

5.別集第1冊 東京大学所蔵文書(東京大学各部局が所蔵する寺外分東大寺文書。文学部・法学部・史料編纂所などに存在する。既刊分は文学部所蔵分の前半部。)

「東南院文書」(除く開田図図録)については、1997年に東京大学出版会から復刊された。他の冊にも残部あり。

東京大学史料編纂所「古文書フルテキストデータベース」では、既刊分の全文検索ができます。

 

関連文献・道具など

注意! これは東大寺文書研究のための関連文献・道具を網羅したものでは決してなく、重大な見落としが必ずあるはず。お気付きの方はご教示下さい。

辞典・研究書

東大寺編『東大寺』新装版 学生社1999  *世界文化遺産登録を記念して刊行。東大寺の歴史を知る入門書。

平岡定海『東大寺辞典』東京堂出版、新装版1995 *もっともハンディで使いやすい辞典

五味文彦『大仏再建―中世民衆の熱狂』講談社、1995

角田文衛編『新修国分寺の研究第1巻 東大寺と法華寺』吉川弘文館、1986 *附録に文献目録あり。これ以前の参考文献はこの附録を参照のこと。

五味文彦『院政期社会の研究』山川出版社 *永観・覚仁、そして『平安遺文』未収録の東大寺文書を紹介。

永村眞『中世東大寺の組織と経営』塙書房、1989  *中世東大寺の寺院機構についての重厚な文献。別当表・年預五師表は便利。

新井孝重『中世悪党の研究』吉川弘文館、1990 *悪党研究の視角から、東大寺寺院組織、荘園について論じる。

稲葉伸道『中世寺院の権力構造』岩波書店、1997 *東大寺と関連のある興福寺の研究も収める。

泉谷康夫『興福寺』吉川弘文館、日本歴史叢書、1997 *興福寺に関する通史。

安田次郎『中世の奈良―都市民と寺院の支配』吉川弘文館、歴史文化ライブラリー、1998 *中世都市奈良の研究。

久野修義『日本中世の寺院と社会』塙書房、1999
*永村・稲葉とならぶ、寺院史研究の立場に立つ重厚な研究。

永村眞『中世寺院史料論』吉川弘文館、2000

丸山幸彦『古代東大寺庄園の研究』溪水社、2001

安田次郎『中世の興福寺と大和』山川出版社、2001

新井孝重『東大寺領黒田荘の研究』校倉書房、2001

『京都大学文学部 博物館の古文書 第6輯 東大寺文書』久野修義編、思文閣出版、1990 *京都大学文学部所蔵の東大寺関連文書を中心に紹介。

『東大寺文書を読む』堀池春峰監修 思閣出版、2001 *東大寺が所蔵する古代・中世の文書・聖教・記録から、56点を選び写真・釈文・解説を掲載。

堀池春峰著『南都仏教史の研究』遺芳篇、法藏館、2004

堀池春峰著、東大寺史研究会編『東大寺史へのいざない』昭和堂、2004

『奈良県史』名著出版、1985~ *荘園・寺院・大和武士など分冊。

『奈良市史』通史2,吉川弘文館、1994

『南都寺院文書の世界』勝山清次編、思文閣出版、2007 *東大寺宝珠院(法華堂文書・宝珠院文書)と興福寺一乗院坊官二条家(一乗院文書・一乗院御用日記)に伝来した文書の研究成果。

追塩千尋『中世南都の僧侶と寺院』吉川弘文館、2006

菊地大樹『中世仏教の原形と展開』吉川弘文館、2007

横内裕人『日本中世の仏教と東アジア』塙書房、2008

守田逸人『日本中世社会成立史論』校倉書房、2010 *10~12世紀の伊賀国内東大寺領を中心に、中世東大寺領荘園の成立を再検討する。

高山京子『中世興福寺の門跡』勉誠出版、2010 *大乗院・一乗院の組織ついてのデータを提供し、その内実を明らかにする。

追塩千尋『中世南都仏教の展開』吉川弘文館、2011

東大寺関係文献リスト(稿)*2016年5月暫定版

科学研究費報告書など

『国立歴史民俗博物館資料目録3 水木家資料目録』2003 *水木要太郎氏とその子孫が収集したコレクションの目録と翻刻。東大寺文書を含む。

『東大寺所蔵聖教文書の調査研究』(科学研究費補助金基盤研究研究成果報告書、代表者綾村宏、2005年) *近世史料整理の成果。

『南都における廃仏毀釈後の資料動態に関する調査研究』(2006-2014年代基盤研究(B)報告書、代表奈良文化財研究所吉川聡、2014年) *上記調査の継続成果

「中世寺院における内部集団史料の調査・研究」(科学研究費補助金基盤研究研究成果報告書、代表者勝山 清次、2006年) *上記『南都寺院文書の世界』のもととなった基盤研究の報告書。同書に未収録の文書紹介・文書目録を含む。

史料紹介など

吉川聡・小原嘉記・遠藤基郎「「東大寺大勧進文書集」の研究」『南都佛教』91、2008 *鎌倉時代の周防・肥前国衙に関する史料

『東京大学史料編纂所影印叢書5 平安鎌倉古文書集』八木書店、2009 *近江国愛智庄立券文など東京大学史料編纂所所蔵の東大寺文書の写真と解説

刊本史料

大日本古文書家わけ第十八 東大寺文書』東京大学出版会、1944~

『東大寺修二会の研究』中央公論美術出版、1979 *お水取りで有名な二月堂修中練行衆日記の翻刻を収載。

『東大寺宗性上人之研究並史料』平岡定海編、丸善、1958~60 *鎌倉時代の学僧宗性上人の聖教(宗教的述作)およびその紙背文書を収める。

『東大寺遺文』堀池春峰編、東大寺図書館刊、限定版 *鎌倉期聖教類の紙背文書を集める。

『中村直勝博士蒐集古文書』中村直勝博士古稀記念会編、1960  *寺外分文書のうち、中村直勝氏の蒐集したもの。現在は、大和文華館が所蔵する。

『唐招提寺史料』第1冊 奈良国立文化財研究所編、1971 *寺外分東大寺文書を含む。

『真福寺善本叢刊 古文書集1』国文学研究資料館編、臨川書店、2000

『真福寺古目録集』(真福寺善本叢刊第2期10)国文学研究資料館編、臨川書店、2005 *「東南院御前聖教目録」など

『東大寺本末相論史料』(真福寺善本叢刊第2期10)国文学研究資料館編、臨川書店、2008.4 *鎌倉末期の東大寺と醍醐寺の相論に関わる文書。

『岐阜県史』史料編 *茜部庄・大井庄関係史料を集める。巻末の東大寺文書解説は寺外分東大寺文書を俯瞰する上で有益。

『兵庫県史』史料編中世5 *大部庄・兵庫関などの関連史料を集める。大部荘未紹介文書はこちら。

『小野市史』第4巻 *大部庄関連史料を集める。大部荘未紹介文書はこちら。

『静岡県史』資料編 *蒲御厨関連史料。編年史料集。対照表はこちら。

『富山県史』史料編2 *高瀬庄関連史料など。編年史料集。対照表はこちら。

『山口県史』通史編中世 付録「中世防長荘園史料」CD-ROM版 *周防国衙領と同国内の荘園など

『三重県史』資料編古代・中世 *黒田荘・玉瀧荘・伊賀国山田郡諸荘など

『尼崎市史』第4巻(1973) *猪名・長洲・杭瀬荘。

『島本町史』史料編(1976) *水成瀬荘。編年史料集。

『山城町史』史料編(1990) *狛野荘・光明仙寺関連史料など。編年史料集。

『賀茂町史』5資料編2(1999) *大仏殿燈油田・西小田原西方院・銭司荘・賀茂荘など。編年史料集。

『太宰府市史』古代資料編(2003) *観世音寺文書など。いくつかの重要と思われる文書を丁寧に解説。

『邑久町史』資料編(上)(2007)  *備前(豊原荘)南北条・長沼・神崎荘。編年史料集。

『伊賀市史』第4巻資料編古代中世(2008) *北伊賀諸荘(内保・玉滝・湯船・北杣・鞆田・丸柱他)、編年史料集。

『東大寺要録』筒井英俊校訂、国書刊行会覆刻、1971

『東大寺続要録』筒井寛秀監修、国書刊行会、2013

『大日本仏教全書』東大寺叢書 *「東大寺諸伽藍略録」「東大寺雑集録」「東南院務次第」「東大寺尊勝院院主次第」ほかを収載。

『群書類従』第4輯「東大寺別当次第」、第24輯「東大寺大仏記」・「東大寺造立供養記」(*養和建仁の記録)・「東大寺金銅碑文」(*正倉院蔵造営関係)、第29輯「東大寺奴婢籍帳」(*奈良時代奴婢関係文書)

『続群書類従』第3輯上「東大寺八幡験記」・「東大寺八幡転害会記」(*室町時代絵巻)、第27輯上「東大寺縁起」(*鎌倉末期)、第27下「東大寺具書」(*東大寺東寺本末相論関係文書)・「大仏御頭供養日記」(*貞観3年修理記録)・「勅封蔵開検目録」(*建久4年)・「二月堂縁起」、第33輯上「東大寺越前国桑原荘券」・「播磨国大部庄公文旧記」

『続々群書類従』5記録部「東大寺法華堂要録」(*長禄3―文明15の記録)・「東大寺絵所日記」(*天文年間)、11宗教部(1)「東大寺要録」・「東大寺続要録」、16雑部(1)「東大寺古文書目録」(*そのほか正倉院開封関係記録数点)

『東大寺大仏縁起・二月堂縁起』小松茂美編続々日本絵巻大成 (伝記・縁起篇6)1994年 *天文の復興事業など

目録・データベース

『東大寺文書目録』奈良国立文化財研究所編、同朋舎、1979~84

国立歴史民俗博物館『東大寺文書目録データベース』 *上記同朋舎の刊本のデータベース。

  →国立歴史民俗博物館データベースの案内は、http://www.rekihaku.ac.jp/database/index.htmlへ。

東京大学史料編纂所「日本古文書ユニオンカタログ(旧「古文書目録DB」)」

東京大学史料編纂所「古文書フルテキストデータベース」
文書名のみ 『大日本古文書 東大寺文書』既刊分の目次データあり。
全文 既刊分全冊、第4冊開田図は除く。

「東大寺要録所収文書編年目録」(『皇學館史料編纂所報』35号他)

「東大寺続要録語句索引(抄)」(平成6~8年度科研費補助研究報告書『日本史史料テキスト漢字文字列の自動句切処理システムの開発』代表永村眞、1997年3月)

雑誌

『南都佛教』南都佛教研究会編

<ザ・グレイトブッダ・シンポジウム論集>
『論集 東大寺の歴史と教学』<ザ・グレイトブッダ・シンポジウム>第1号、2003年
『論集 東大寺創建前後』<ザ・グレイトブッダ・シンポジウム>第2号、2004年
『論集 カミとほとけ:宗教文化とその歴史的基礎』<ザ・グレイトブッダ・シンポジウム>第3号、2005年
『論集 近世の奈良・東大寺』<ザ・グレイトブッダ・シンポジウム>第4号、2006年
『論集 鎌倉期の東大寺復興:重源上人とその周辺』<ザ・グレイトブッダ・シンポジウム論集>第5号、2007年
『論集 日本仏教史における東大寺戒壇院』<ザ・グレイトブッダ・シンポジウム論集>第6号、2008年

その他 ―東大寺文書引用の作法―

!論文などで引用された東大寺文書(東大寺図書館所蔵分)の文書符号・番号は、a史料編纂所影写本東大寺文書第1~4回採訪での回と冊(「3の1」なら第3回採訪第1冊の意味)、b「東大寺文書目録」の文書番号(1-9-13など。近年の主流はこれか)、c『大日本古文書 東大寺文書』の文書番号、が考えられる。煩雑でわかりにくいが、典拠確認に際しては以上の点に注意が必要。

!なお『鎌倉遺文』において、出典が単に「東大寺文書」となっているものは、大部分が東大寺図書館所蔵である。前掲『東大寺文書目録』第6冊の編年目録で検索するのがよい。ただし『鎌倉遺文』と『東大寺文書目録』では、年月日・文書名が異なる場合があるので要注意。また「百巻本東大寺文書第八十号」とあるのは、成巻文書の第八十巻内に存在する、の意味。

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