日露関係史料をめぐる国際研究集会の御案内
東京大学史料編纂所では、ロシアに所在する日本関係史料の系統的な調査・研究と収集に力を入れてきました。現在はロシア国立海軍文書館・国立歴史文書館・科学アカデミー東洋学研究所等の機関と協力して史料調査と目録作成に取り組み、その一環として、年度末に「日露関係史料をめぐる国際研究集会」を開催しています。
今年度もサンクトペテルブルグ市からロシア国立海軍文書館と歴史文書館の両館長、サンクトペテルブルグ国立大学で日本史を研究されているクリモフ教授を招聘し、とくに幕末期(1850~60年代)の史料をテーマに御報告をいただくことになりました。また日本側からは、この間の調査研究の成果をふまえ、新潟大学の麓慎一さんに御報告を御願いしています。
是非とも多くの方にご参加いただけるよう御願いいたします。
日露関係史料をめぐる国際研究集会 2006
日時:2006年3月2日(木)、14:00~17:20
会場:東京大学史料編纂所 大会議室
報告1:麓 慎一助教授(新潟大学)「日魯通好条約について-日露交渉とプチャーチン提督への訓令を中心に-」
報告2:アレクサンドル・ソコロフ館長(ロシア国立歴史文書館)「歴史文書館が所蔵する1862年の訪露竹内使節団関係史料について」
報告3:ウラジミル・ソボレフ館長(ロシア国立海軍文書館)「海軍文書館が所蔵するリハチョフ提督指揮下の1860年代中国海域艦隊史料について」
報告4:ワジム・クリモフ教授(サンクトペテルブルグ大学)「最初の駐日ロシア領事、イオシップ・アントーノヴッチ・ゴシケーヴィッチ」
※終了後レセプションを予定。
主催:日本学士院・東京大学史料編纂所
連絡先:03-5841-8411
(東アジアWG・東アジア科研)
※本集会は日本学士院による日本関係未刊史料調査事業(国際学士院連合関連事業)の一環として行われます。