東京大学史料編纂所

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研究種目名 基盤研究(S)
研究課題名 日本目録学の基盤確立と古典学研究支援ツールの拡充─天皇家・公家文庫を中心に─(24222001)
研究期間 2012年度~2016年度
研究代表者 田島 公
研究目的 本研究では、二〇〇七年度~二〇一一年度科学研究費補助金学術(創成研究費)「目録学の構築と古典学の再生─天皇家・公家文庫の実態復原と伝統的知識体系の解明─」の研究成果を継承し、
1 集積した禁裏・公家文庫収蔵史料のデジタル画像約一〇〇万コマと作成済みの東山御文庫本・伏見宮家本のデジタル画像内容目録を東京大学史料編纂所閲覧室で公開する。更に宮内庁書陵部本等は、協議の上、インターネット公開の準備を行う。
2『日本古代人名辞典』新訂増補版、『日本、中国・朝鮮対外交流史年表─六〇〇年~一二〇〇年─』等の刊行を行う。
3『禁裏・公家文庫研究』や『東京大学史料編纂所研究報告』等により、禁裏・公家文庫の文庫史、収蔵史料の目録学的研究の成果を研究者に提供すると共に、古典学の市民向け公開講座を実施し、一部は本として刊行する。など、以上の四点を通じて、日本目録学の研究基盤を確立し、日本古典学進展のための研究支援ツールを拡充することを目的とする。
研究実績の概要
  • 2016年度
  • 2015年度
  • 2014年度
  • 2013年度
  • 2012年度
【2016年度】
①宮内庁侍従長の公開許可を得て、京都御所東山御文庫本・同別置本の史料画像五〇五二件二六二八八三コマにメタデータを付すなど、閲覧可能な環境に整え、東京大学史料編纂所閲覧室の情報端末DB 「Hi-CAT Plus」(「東京大学史料編纂所所蔵史料目録DB」改良版)から二〇一六年一〇月より、初公開した。
②公益財団法人陽明文庫と京都府立京都学・歴彩館と東京大学史料編纂所との三者間で、二〇一七年二月五日に「公益財団法人陽明文庫所蔵資料のデジタル画像の収集及び館内公開に関する覚書」が締結され、二〇一七年度より、京都府立京都学・歴彩館の閲覧室にて陽明文庫所蔵近衛家伝来史料のデジタル画像が順次公開されることとなった。史料編纂所に続き国内二番目の公開であるが、この件に関して本科研は最大限の協力をした。
③新たに京都御所東山御文庫本二二二五三コマの画像の電子化を行い、東山御文庫別置御物「文選」等九五六コマ、宮内庁書陵部所蔵九条家本一〇三三二コマ、陽明文庫所蔵「御茶湯之記」「槐記」「革文庫Ⅰ・Ⅲ未撮影史料」「佳品目録軸物史料」等近衛家伝来史料一六七三コマの高精細デジタル画像を新たに蒐集した。
④『日本古代人名辞典』増補改訂のため、出版予定の吉川弘文館編集部に、約二五〇〇〇項の完成原稿を渡すことが出来た。また研究分担者の馬場基氏の指導・統括のもと奈良文化財研究所都城発掘調査部にて、同研究所及び他機関が調査した、平城宮跡ほか都城・官衙・集落・官道(道路)跡などで出土した木簡記載の古代人名データ約一五五〇〇余件(名寄せなし。二〇一五年度刊行『平城宮発掘調査出土木簡概報』四三・四四収載の木簡も含む)のうち、約三分の二の名寄せなど整理を行い、データ作成数が四三五五件に達した。これにより、旧版の元データは二二五四五件であるので、新訂増補版全体としては約三万件の人名を収載する予定である。
⑤京都大学所蔵壬生家文書の目録作成を行い全八九四点の目録を完成した。
⑥研究組織内での共通認識を高めるため、研究会を計四回行うとともに、一般市民向けに「陽明文庫講座」・「西尾市岩瀬文庫特別講座」・「金鶏会館講座」(於長野県立長野高校同窓会館)等の公開講座を一八回開催し、のベ約二一六九名の参加者を得た。(以下詳細略)
備考