東京大学史料編纂所

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研究種目名 基盤研究(B)
研究課題名 歴史資料としての湿板写真ガラス原板の調査と研究資源化の研究(16K02993)
研究期間 2016年度~2019年度
研究代表者  稲田 奈津子
研究目的 本研究では、東アジアの儀礼関連史料に多数存在する、物品の名称や数量 を羅列したリスト(「物品目録」)に注目する。それらの収集・整理をもとに、 史料・史跡・遺物の調査をふまえ、礼制・儀礼文化の基礎的研究を軸に、東 アジア儀礼文化の総合的な比較研究をおこなうことを目的としている。
研究実績の概要
  • 2016年度
【2016年度】
 本年度はまず礼制・儀礼文化に関する基礎的研究として、日本古代喪葬儀 礼研究の成果をふまえて韓国所在遺跡の性格について再検討し、「殯宮の立 地と葬地―艇止山遺跡の評価をめぐって―」と題して口頭報告および論文発 表をおこなった。また同遺跡に関する韓国語論文(李漢祥「発掘から解釈ま で―艇止山遺跡の事例―」)の日本語訳を作成・発表した。本研究の課題に 関連する研究会への参加・報告、書評の執筆、また一般市民を対象とした研 究成果報告なども積極的におこなった。
 「物品目録」史料の収集・整理としては、トゥルファン出土の随葬衣物疏 約七〇点を中心に取り組んだ。その際、特に参考となる中国語論文(劉安志 「中古の衣物疏の起源と変化」)について、専門的知識をもつ研究者に日本語 訳の作成を依頼した。収集・整理した史料を用いた随葬衣物疏に関する研究 成果、および作成した劉論文の日本語訳については、次年度中に口頭報告お よび論文発表の予定である。
 関連史跡・遺物について、国内外での調査を実施した。国内では奈良国立 博物館・大阪府立近つ飛鳥博物館・京都御所・陽明文庫・宮内庁正倉院事務 所など、国外では韓国の国立弥勒寺址展示館・ソウル大学校奎章閣・国立中 央博物館・国立古宮博物館・国立慶州博物館・ソウル歴史博物館・韓国学中 央研究院などで調査・踏査を実施した。
備考