東京大学史料編纂所

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研究種目名 研究活動スタート支援
研究課題名 東アジア三国(日中韓)関係史料の研究資源化と実践的交流の研究(16H03471)
研究期間 2016年度~2019年度
研究代表者   榎原 雅治
研究目的  本研究の目的は、東アジア三国(日中韓)の歴史編纂研究をめぐる国際研 究集会の開催に向け、三つの重点テーマ:①王家・貴族の文庫形成と王朝史 編纂の比較研究、②歴史情報の研究資源化研究、③海外所在史料の調査研究 に沿った研究を推進し、関連報告を組織して二回の国際研究集会を成功させ ること、さらに、この国際研究集会を結節点として、対馬藩宗家史料をはじ めとする日中韓の対外交流にかかわる史料群のデジタルアーカイヴズ化を推 進し、また、帝政ロシア史料群の目録情報研究など、東アジア三国関係史料 の研究資源化と公開・共有化を進めること、かかる活動を通じて日中韓にお ける歴史編纂研究の豊かで実質的な研究交流を実現することにある。
研究実績の概要
  • 2016年度
【2016年度】
 二〇一六年度は、東アジア三国(日中韓)の歴史編纂研究をめぐる国際研 究集会の開催に向け、重点テーマにもとづく研究報告の取りまとめを推進し、 国際研究集会の実行委員会を組織して報告準備をおこなった。そして、一一 月六・七日、「アジア歴史資料の編纂と研究資源化」を全体テーマとする東 アジア史料研究編纂機関第五回国際学術会議(理事機関:東京大学史料編纂 所・韓国国史編纂委員会・中国社会科学院近代史研究所)を、東京大学史料 編纂所主催・日本学士院共催として開催した。
 この研究会において、日中韓三か国からの報告者一五名(各国五名宛)を 組織し、報告者を含めて中韓から一五名の研究者を招聘したほか、研究集会 では日中韓の各国語に翻訳した予稿集を準備し、同時通訳によって実質的な 議論や理解を深める工夫をおこなった。会場となった東京大学伊藤国際学術 研究センター特別会議室には、中韓からの招聘研究者一五名を含む約四〇人 の研究者が詰め、隣接する会議室では発表の様子がモニター中継されて多く の研究者が見守った。
 東アジア三国関係史料の研究資源化と公開・共有化の取り組みとして、日 中韓の対外交流にかかわる史料群のデジタルアーカイヴ化を推進した。二〇 一六年度は図書部の努力によって「本邦朝鮮往復書」(全一〇一冊)などの デジタル化が完了し、ウェブ公開されている。また、海外S科研(保谷代表) と連携し、ロシア国立歴史文書館所蔵史料の中から、東アジア三国に共通し て関係するロシア史料の目録化に取り組んだ。
 二〇一六年度の最大の課題は、東京で開催する国際研究集会の成功であっ た。本科研が中心となって実行委員会を組織し、東京大学や日本学士院の支 援を得て実施した研究集会は、日中韓三国における学術的な研究交流として 大きな成功をおさめ、本科研の研究目的も順調に遂行されたと評価できる。
備考